新日本プロレス
DESTRUCTION'11
2011/10/10@両国国技館
真夏の天王山・G1から二ヶ月、同じ両国国技館の人口密度は落ちたものの、リング上から発せられるボルテージは反比例するほどに最高潮。2011年の新日本プロレスを通して、いや日本プロレス界を通して、この日のメイン・棚橋vs内藤のIWGPヘビー級選手権がベストバウトだった。私はそう断言したい。
第一試合からメインまで中弛みすることなく、実にいい雰囲気で進行した今大会。初対決あり、因縁ドラマあり、アップセットあり、乱入あり、とプロレスが作り出す特殊世界が凝縮されていた。初めてプロレスを生観戦した友人は終始興奮しきりだった。とにかくいい感じだ、新日本プロレス!
本日のメインディッシュを頂戴する準備は万全に整った。
内藤の存在は十分に観客に受け入れられていた。団体側の猛プッシュも浸透したか、次世代スターへの期待感が場内に充満する。
片や、磐石の絶対ヒーローの座にいる棚橋は当然ながら大人気。オールドファンが見たらまるで新しい新日本プロレスの風景に置いてきぼりになるかもしれないが、現実を知れば素直に楽しめるはず。
棚橋と内藤が紡いだスリリングな攻防戦に心の底から興奮させてもらった。
再度初観戦の友人の言葉を引用したい。
「内藤の動きに、むっちゃワクワクするわー!」
大阪弁がさらに感情を引き立ててくれるが、内藤に、棚橋に、終始驚きの声を上げ続けていた。なんとも美しいことではないか。
そして、プロレス観戦歴30年を超える私も初観戦の彼と完全にユニゾンしていた。
はっきり言って面白すぎた棚橋vs内藤。内藤のキャリアにおいても間違いなくベストパフォーマンスで、スター候補のポテンシャルを十二分に見せつけた。
内藤の今後の課題は手の合う棚橋以外のトップレスラーたちとも噛み合った名勝負を作っていくことができるか。この先、内藤の成長ロードに誰が用意されるのか、一過性ではない“スターダスト七番勝負”を高次元でクリアーしていくことが求められる。その過程はしっかり見届けていきたい。
そして、ライバル不在となってしまった棚橋に半ば強引なベルト強奪ストーリー・・・まずはIWGP防衛記録更新がテーマとなるが、その先の大一番・1.4は誰とやるのか。ここで意外かつ大胆な人選を期待したい。
年間ベストバウトを越えて次に続く新日本プロレス。もっと多くのオーディエンスが集まれば、もっともっと盛り上がるのに・・・21世紀の新日本プロレス黄金時代到来はこれからだ。


