テレビ画面からも十分に伝わってきた超満員の武道館の熱気。
どっかんどっかんにテンション高く盛り上がっている空間に身を置いておけばよかったと後悔している自分がいる。
3団体から80人を超えるプロレスラーが大集結するというボリューム感とマッチメイクの妙で、”オールスター”の豪華な贅沢さを感じ取ることができた。


と、この「ALL TOGETHER」、もうDVD発売が決まっている。





大会当日土曜日深夜のテレビ朝日「ワールドプロレスリング」枠を皮切りに、
同日深夜~早朝の日本テレビ1時間枠、
翌日曜日のテレビ朝日「GET SPORTS」枠、
週明け月曜はCSの日テレG+で4時間半の完全版中継、
この先もGAORA、サムライTV、CSテレ朝チャンネルと全方位中継体制が続くが、ひとつあることに気付いた。


この商品詳細をよく見ると、この企画は、実は新日本プロレス主導。
ワールドプロレスリングのロゴがあり、発売元はテレ朝関連会社のビデオパックニッポン。
東スポと週プロがメディアバックアップしながらも、肝心なビジネス部分はもはや新日本プロレスなしでは成立しないということが言える。
興行数、会場規模、集客数、選手層、メディア戦略、グッズ展開など、どれをとっても新日本プロレスが他団体を凌駕しているのは明らか。


もはや日本プロレス界は新日本プロレスが制したと言ってもいい。
実際に、全日本の看板・武藤は新日本OB。
ノアこそ馬場・全日本の遺伝子だが、新日本との絡みなくして大規模イベントは成立せず。
猪木の想いが成就したと思いきや、その猪木は同日に自主興行をしていたという波乱万丈模様がまたプロレスの世界らしいではないか。


この「ALL TOGETHER」は3団体合体の布石だ。
今後はWWEのように3ブランドが別々にサーキットしていながらも月に一度、もしくは定期的に、3団体合同イベントが「ALL TOGETHER」名義で開催されていくことが日本プロレス界を健全化させていく。
そして早速「ALL TOGETHER」の第2回大会が来年2月、仙台で決定。いい流れではないか。


震災チャリティーをきっかけに立ちあがった老舗3団体合同企画が、プロレス界再編の復興にも繋がっていく。
あまりにも細分化し、質の低下した「プロレス」というものを、あるべき姿に修正していくこと、そして昔のファンを呼び戻し、新たなファンを獲得し、夢あるプロレス文化を形成し発展させていくこと。
これを新日本プロレスが先導し、「ALL TOGETHER」として形にしていくことに大きな期待を寄せたいものだ。


3団体の選手が入り混じりながらも、試合の決着は同団体内で完結させず、団体の枠を超えさせたこと。
ここに3団体団結の意志あり。
「ALL TOGETHER」の本気度を知り、未来を見た。


日本のプロレスが楽しくて楽しくて仕方がなくなる日はそう遠くない頃にやってきそうだ。