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SRC15
2010/10/30@両国国技館


『戦極』から『SRC』に名を変えた2010年、今年の最終大会でようやく純粋なSRC色が濃く感じられた。


どうしても『戦極』というと、吉田道場や國保氏のイメージが強く、存在感も際立っていた。
昨年大晦日の二大メジャーバッティング問題で國保氏がスポークスマンの立場をおろされてから、新生ワールドビクトリーロードは事実上ドンキホーテの実業団となり、地に足着いた反面、アクがなくなりブランディングの模索中、という印象であった。
もちろん大会は見逃せないけど、いま一歩のめり込めない、という心境だった格闘技ファンは少なくないのではないだろうか。


以前にも増して“ジミツヨ”度合いが濃くなったSRCが生み出すべくは品質保証の安心感と、これぞ格闘技の試合だという満足感ではなかったか。
及第点はあげられるけど、まだまだ消化不良・・・こんなSRCに充実の兆しが見えたのが前回の両国大会だった。


国内プロモーションで唯一アメリカンスタンダードを採用したタイトルマッチの5ラウンドシステムで、最終ラウンドに及ぶ見応えある熱闘を演じてみせた三崎と王者・サンチアゴ。
ウェルター級グランプリで劇的な勝ち方をみせた奥野と榎本。
吉田道場と國保氏の影を感じさせない人材がおのずとSRCの色になっていく・・・いい流れに乗って迎えた『SRC15』。


確実に一歩進んだ。
DREAMより一足お先にスタートさせたバンタム級トーナメントは意地のぶつかり合いが見てとれた。
ウェルター級グランプリは2人の隠れた実力者を浮上させた。
タフネスの奥野を多彩な打撃で翻弄してしまったYasubei榎本。スイスからこんな未知強を発掘したことは大きなブランディングに繋がる。
一見、究極のジミツヨ対決を圧倒的に制してみせた中村K太郎。和田のタップは久しく記憶にない。
SRCだから生むことができた榎本vs中村というカードに純粋にMMAとしての興味が沸いてこないか。


マキシモ・ブランコの躍動感からまだまだ糊しろの多いポテンシャルを感じる。
そのマキシモの対抗馬になるはずの横田に日本では無名の外国人が勝ってしまうところがなんともSRCらしい。
この試合で菊田と三崎が同じコーナーで肩を並べていたシーンが生まれたことも記しておきたい。格闘技マニアにとっては気になって仕方なかった絵だった。


正直、メインを任すにはまだまだな泉だったが、石井への対戦要求で話題を作る姿勢は買える。


こんなかんじで書けるし話せることが増えてきたSRCが自分の色を塗りあげるにはこの先何段階も必要だが、それはそう遠くはなさそうだ。


で、次なるSRCの一手は何かと思いきや、今年はニューイヤーイベントを12月30日に設定。まるでレコード大賞のごとき采配は実は正しいと激しく同意したい。大晦日にバッティングするより、年を越した三ヶ日にやるより、事は年内に。


さらにこの目を疑ったのは、大会のタイトル。
え、『戦極』!?
久々にオフィシャルに露出された、あの漢字のロゴに頭の中は?マークが飛び交う。
SRCから名前を戻すの? 吉田道場および國保氏と寄りを戻したの? お祭りにかつての名前を使うだけ?


・・・この真偽は近く正式発表を待ちたいが、期待したいのは“格闘技フェスティバル”と謳っていること。
MMAのみならず、立ち技打撃系もラインナップに含まれるというから、私のように格闘技全ジャンルが好きな者にとってはたまらないものになりそうだ。
古くは正道会館の『格闘技オリンピック』やテレビ東京の『コロシアム2000』、シュートボクシングの『グラウンドゼロ』『SHOOT THE SHOOTO XX』を思い出す。
古きよき日の現代版リバイバルは大歓迎だ。


あとは、やっぱり地上波テレビで放送しないと。
スカパーPPVでしか見れない状況では、実は大規模なインディーでしかない。


SRCとは何たるものか、成長過程を共に歩めば思いも増していくはずだ。
まずは格闘技ファンが認める色と味作り。クセになるものを待ちたい。