アカデミー賞中継でトレーラーの一部を観るまでは、真剣にこの『ハート・ロッカー』は“ハード・ロッカー”で、ミュージシャンの話なのかなとタイトル名から連想していました。。。失礼
戦争が舞台の作品だと分かったものの、原題の綴りは“Heart Rocker”だとばかり思っていたら、
Hurt Locker
だったんですね。
やはり“魂のロックンローラー”のお話ではなかった(笑)
戦争をテーマにした映画作品はごまんとある中で、その全てを観たわけではありませんが、この『ハート・ロッカー』は残虐な描写に頼らない作りで観る人の敷居を低くしてくれていると思います。
戦争に直面する人たちの心理描写に自己を投影し、全てのシーンで感情を共にする自分に気付きます。
『アバター』とはまるで正反対の技術予算で、しかし手持ちカメラで繋いだカットの数が臨場感に繋がり、生々しさが現実味を生み出しています。
個人的には『ブレアウィッチ』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出しました。
視覚効果、技術、美術にお金をかけなくても低予算で映画を作れるんだ!と多くインディペンデントなクリエイターにやる気を喚起させてくれたことでしょうが、やはりここで決定的な“違い”となるのはストーリーとセンスではないでしょうか。
もっと平たく言えば、“何を伝えたいか、表現したいか”。
『ハート・ロッカー』も『アバター』も、表現方法は違いますが、共に作り手の思い、メッセージが確実に届いてきました。
言葉ではなく映像と共にそれを成し遂げる。
頭の中ではやりたくても、できそうでできないこと。そのひとつの結晶が映画として、不特定多数の観賞者を感化してくれるのですね。
手が届きそうで届かない、だけど作り手をやる気にさせてくれる。
そんな秀作でした。
主人公・ジェームズが男らしくてかっこいいわけです。
観賞後は無性にタバコとウイスキーが欲しくなります(笑)
彼の彼女役が『LOST』のケイトだったのもプチ嬉しかったのでした。
