昨日、WWEジャパンによるアントニオ猪木のホール・オブ・フェイム授与式が行われてましたが、かなりの反響が見込まれるナイスなプロモーションだったと思います。


現地時間は3月28日に開催され、日本ではPPV放送開始が4月上旬の、WWE年間最大イベント『レッスルマニア』に登場する猪木は、対日本マーケットでのこれ以上ない最高のネームバリューを持つ“宣伝大使”になります。


ザ・ロックが去り、日本での地上波テレビ中継がなくなったWWEは次第に世間一般層のライトファンから忘れられていってしまいました。
それは無理もありません。日本では地上波テレビが絶対のメディアなのですから。
しかし、記憶は残っています。大概の人たちは、
「WWEね、昔テレビでよく観たよ!」
と見事に口を揃えて言います。


そんな日本の状況をよそに、アメリカのみならず世界中で市民権を得て拡大するWWEの“日本再上陸”はジャパンオフィスの設立でした。
私も深く関わらせていますが、この本腰を入れた日本戦略開始により、確実に一歩一歩、日本でのWWEを取り戻そうとしています。


PPVビューイングイベントやスーパースターとのファンイベント、よしもとや和田アキ子といった人気タレントとのコラボプロモなど積極的に新しい企画を実施してきました。


ここで一つ、本来ならやりたいのに日本では成立しえないことがあります。
アメリカではWWEはエンターテイメントとして認知されると同時に“同ジャンル”の音楽や映画と普通にリンクし演出にも生かされ、ファンもウェルカムします。


PPVイベントごとにロック系アーティストのタイアップテーマソングがあり、イベントでライブ演奏することもあり。
最近の『RAW』では毎回リレーするようにセレブリティゲストがリングに上がり粋な時間を造り出す。いいともとプロレスがドッキングしたイメージと言えば分かりやすいでしょうか。オジーやスヌープが登場しスーパースターたちとタメを張ってしまうのです。


残念ながら日本でこの演出が受け入れられたためしがありません。
プロレスでも格闘技でも、アーティストがライブ演奏しても、しらーーっ。タレントが絡むなら以前のハッスルのように本当にプロレスをさせてしまうしかなく、ハッスルが消滅してしまった事実が状況を表しています。


プロレスとエンターテイメントがイコールにならず、プロレスはプロレスとして、しかし確実に世間的認知を落としてしまっている日本で、WWEがどうファンを増やしていけばよいのか。


そこで猪木さんなのです。


長くなってしまったので続きます。