藤沢ハルカを演じます。ミムラです。
迫りくる2015年、クリスマス、忘年会、冬のボーナス、正月、お年玉、、、
皆様どんな想いを抱えてお過ごしでしょうか?
私は 「初舞台!!!」 これだけで頭がいっぱいいっぱいです(笑)
クリスマスも正月もあったもんじゃありません。
でもその余裕のなさが楽しくすらある、“初めて”ばかりの毎日を過ごしています。
どれくらい余裕がないかというと、寝ても、三時間でバッと目が覚めてしまいます。
毎日が遠足の前日のような要らぬワクワク覚醒っぷりで、睡眠不足です。
血圧と心拍数も日常と比較して120%高めで過ごしていると思います。
しかしそんな興奮に浸った楽しい時間を過ごせているのだから幸せです。
充実の三十路年の瀬、力いっぱい走りきっていきたいと思います。
さて、自分の芝居については、未だいましばらく監督にお任せの段階ですが、
共演者の先輩方の稽古を見ているだけで勉強になることは、山のようにあります。
今日はお1人ずつ、「すごいなぁ」と尊敬しているところを書こうと思います。
なかなか照れくさくてご本人に向かっては申し上げられませんし(笑)
どれほど恵まれた環境の中で稽古をしているか、ご想像頂けることと思います。
<真飛聖さん>
稽古五日目で真飛さんには早速あだ名が付きました。
お芝居だけでなく歌と踊りでも「頼もしい」という皆の意見を総じたあだ名です。
男女問わず誰もが身を預けてしまいたい衝動に駆られる真飛さん。
稽古着ではアイコを意識した服装でいつもハイヒール。
色っぽく下ろした髪の毛が動きにそってたゆたって女性らしさ満載、
性格もさっぱりキュート。なのですが、、、どうしても、、、
男性陣を差し置いて断トツにカッコイイ!!(笑)
特に先日、稽古終わりにダンスを教えてもらう戸次さんと私の目は、
完全に乙女モードだったように思います。
すっと片足を伸ばすだけ、顎をひくだけ、そして手首を返すだけなのに、、、
「何で!? なんでそんなに格好良いのですか!?」
と、真飛さんの一挙一動にクラクラと痺れる藤沢夫妻でした。
体に染みついた美しい動きは、本当に資産だなぁと。
そういったもののない私は羨望の眼で真飛さんを見つめ、熱い溜息の毎日です。
<戸次重幸さん>
戸次さんのシュッとしたスタイルの良さ、キレのある動き、そして声の通り。
「ああ、これぞ舞台!」という小気味よい芝居の連続に、
見ているとついつい観客側に回ってしまいます。
その上細かな変更点や提案も、ささっと駆け寄ってきて丁寧に教えてくださる。
また「ありがとうございます!」の言い方がきりりと真っ直ぐで毎度恐縮しきり。
なによりお芝居中の律義できめ細やかなリアクション。
これを戸次さんから頂くと、役者なら誰もが嬉しくなってしまうと思います。
セリフとして成立させられているか不安なところでも、
投げかけるとすかさずビビッドに反応して拾ってくださるのです。
何かをお任せしても気持ちよく芝居に落とし込まれていくので、
監督からはどんどんどんどんアイデアが出ます(笑)
各キャラクターにちょっとずつアレンジが加わり始めている稽古第二週目の今、
間違い無く戸次さん演じる藤沢に課せられた増量部分が一番多いと思います。
そしてそれを楽しそうにこなす戸次さん。
こんな風に頼りにしてもらえるようになれたらいいなぁ、と憧れる器用さです。
<勝村政信さん>
勝村さんは大先輩ですが、稽古場への入りがとても早いです!
「初心者だから必ず誰よりも早く入って準備しよう」と稽古前に決めていました。
しかし午前中にボイストレーニングがある日はその後に稽古場へ向かうので、
どう頑張っても一時間前までの到着になります。
稽古二日目。それでも少し早くつき「まだ一時間半ちょっとあるぞ、台詞の復習を」
と稽古場のドアを開けたところ、もうそこにはアップの終わった勝村さんが!
しかもありがたいことに「台詞を合わせましょう」と誘って下さいました。
先輩に合わせて頂けるなんて、後輩にはこれ以上の練習はありません。
この二日目の合わせでその後どれほど助かったことか。
しかしお待たせしまったのは事実で申し訳無く。
トレーニングのない翌日は三時間前に行き、準備完了したところで勝村さん登場、
「はやっ!」と笑われ、漸く後輩としてのあるべき姿を示せた
とこっそり安堵した私でした(笑)
稽古中もわけのわかっていない私を引っ張ってくださるので、大助かりです。
しかしひとつの予感として、きっと本番は物凄いスイッチが入るだろうなと(笑)
エンジン全開になった勝村さんについていける、そんな仕上がりを目指します。
<広岡由里子さん>
7月から通っているボイストレーニングの教室。
実は広岡さんはそこの大先輩にあたるのです。
「広岡はいい役者だよ~いろいろ勉強させてもらうといいよ」
と先生が仰っていましたが、本当に広岡さんが出てきただけで視線が向きます。
動いて喋るとまた面白く、さりげないのに凝縮されたキャラクターが魅力的。
そしてなによりも“声を出している”意識の抜けた、でもきちんと聞こえる声。
同じ教室の後輩としてはいつかあんな風に自然に声を出したい、とも思っています。
<モト冬樹さん>
モトさんを見ているとあらゆるところで、とっても男らしいなぁと思います。
男性側のスタンスが役柄にしっかりと反映されているので、
任せられている台詞の説得力が増しているといいますか。
番組の打ち合わせを兼ねて真飛さんと一緒に雑談させて頂いた時も、
真のフェミニストという感じで。ああそうか、芝居でも現実でも異性を立てるには
その人に対して自分がしっかり異性でないといけないんだなと気付きました。
時々声質で遊んだ芝居も繰り出してくださって、そのあたりも流石です(笑)
<馬場良馬さん>
「爽やか!」を絵に描いたような馬場くん。
身長も高く小顔、現代っ子ぽさが全面に出ていて動くとどことなく華があるような。
そして舞台経験は私よりずっとずっと上なのに「親戚の子」みたいな雰囲気、
それが町田くんという役柄にとても上手くマッチされて、現実味を感じるのです。
しかし監督の演出で大元の脚本よりだいぶ濃い味のついてきた「町田くん」なので、
最終的にはどこまでいくのかなぁというのが、とても楽しみ(笑)
今のところ稽古をしていて一番稽古場に衝撃が走ったのは
馬場くんと私が共に1984年生まれで俗にいう「タメ」であったことです。
これには共演者一同「ええ~!!!」と目を見開き、当事者の馬場くんも私も
相当にびっくり。ご自分で「童顔なので、、、」と仰っていましたが、
確かに学生服がまだ似合いそうな青春の香り漂う馬場くん。
それに対して漸く「まだ20代!?」という違和感からは抜け出したものの、
未だに久しぶりに共演する方々に「あれ、二人目のお子さん今度小学生だった?」
と言わせてしまう風貌の私。「落ち着いている」「貫録がある」
「人生経験のせいでそんなことに??」等々、よく言われる老けっぷりなのです。
そんなわけで、気になることはたくさんありますが、舞台が終わるまでに
果たして馬場くんは私にタメ口をきいてくれるようになるでしょうか。
(現在は「あっら~良馬君~! おっきくなったわねぇ」と小さい頃と変らぬ
変わらぬ絡み方をする叔母と、それに対して「はぁ、、、」と困惑する高校生男子、
という具合です。)
そして、こんなに密度の高いお芝居をする先輩方のなかで芝居していて、
私は自分が上手くなったという錯覚を持たずに居られるか!?
(お芝居の上手い方々に囲まれて不慣れな人間が演技をするのは、
プロのバンドで歌を歌うと上手くなったと錯覚する、みたいなものです。
個人的に小さくないほころびがあっても気持ちよく運んでもらえてしまうので、
血迷うわけですね。勘違いが恐ろしいです、はい。)
監督の細かいくすぐりの追加などのご指導、
サポートしてくださるスタッフの方々のあれこれ。
そして自分の演じる「ハルカ」についての思いなど、
まだまだたくさんあるのでこれらはまた次回バトンが回ってきたときに。
「長くてもOKです!」と言われたのを鵜呑みにして長くなってしまいました(汗)
読み返してみると本当に遠足ウキウキ気分で充実してるんだなぁ
と自分でもお恥ずかし浮かれっぷりですが、こんな楽しい先輩方に囲まれ、
素晴らしい環境にて稽古を進めております。
この稽古中の高揚した気持ちをきちんと客席に届けられるよう、邁進します。
そんなバタバタの毎日ですが、
唯一クリスマス感を感じたリポビタンDクリスマスver.
大正製薬さんに感謝!
これを頂いて頑張ります。
ではまた。