大谷翔平がいよいよメジャーデビューを果たした。
打者としては初打席で初ヒット
投手としては初登板で初勝利
「持っている」と言わざるを得ないほど最高のスタートを切ったといえる。
日本でもアメリカでも”二刀流”がどこまで通用するのか(成功するのか)が注目を浴びているが
では”成功”の基準はどこにあるのか?
この点に関して深く考えたことのある人はどれだけいるだろうか?
今日はその点に関して私の考えを残していきたい。
◇打者編
打者としての大谷翔平の完成形はどのようなものなのか?
3割?30本?みなさんはどのようなイメージをするだろうか?
今季の”打者”大谷の起用法を見ると週に2~3試合でDHで起用するのが基本線になる。
打席数で言うと10~12といったところだろうか。
半年にわたるレギュラーシーズン(25週)を怪我なくシーズンを終えたと仮定すると
12打席/週×25週で300打席。シーズンで多くてもこの打席数だろう。(出来すぎな気もするが)
では3割という数字に対する可能性を考える。
メジャーでは俗に言う”球を動かす”投球が主流である。
これを攻略するにはギリギリまで球を待って(引き付けて)打つ能力が求められる。
大谷は比較的、前で球を捕えるタイプのように見えるので打率は上がりにくいのではと感じている。
まして、得意でないといわれているインコースを攻められればなおさら率は上がりにくい。
なまじ走力があるので叩きつけて野手の間を抜くヒットや内野安打を狙えなくはないが
投手という側面もあるので、走力に頼る(=下半身の怪我のリスク)のは百害あって一利なしといえる。
やはり極めるべきは長打力だ。
といっても、本塁打を狙えというわけではない。
あくまでも外野の間を抜くような2塁打を多く打てるような中距離打者をイメージしてほしい。
あの松井秀喜でさえメジャーの最多は31本だった。なかなかその域まで到達するのは厳しい。
しかし大谷には外野に飛ばす力は十分にあると思う。日本時代は逆方向に強い当たりを打つ場面も多かった。
振りの強さは求めつつも、確実性も犠牲にしない。一番難しい要求かもしれないが期待したい。
ズバリ、今季の大谷の打者として求めたい成績の最大値は
2割8分、10本、50打点(300打席の場合)
これを最大値として考え、学校の成績表と同じ評価方法で優・良・可・不可と採点したい。
上記の数字から概ね8割クリアなら優、6割~7割は良、5割~6割は可。少し厳しいがそれ以下は不可としたい。
とはいえまだ23歳。どんな選手にもなれる。大きな離脱をせずシーズンを全うしてもらいたい。
◇投手編
続いては投手編。
レベルとしてはこちらの方が高い位置にいると考えている。
ストレート、スライダー、スプリット。主となる球種のクオリティは十分に高いといえる。
あとは精度の問題。失投をするなとは言わないが、できるだけ少なくしなければならない。
今日の初登板でもランナーをためた状態で3ランを浴びてしまった。やはりメジャーは一発で流れを変えてくる。
日本時代は160キロのストレートに頼って良い場面も多かったと思うが、
メジャーではストライクを取れ、勝負球にも使えるような信頼度の高い球種(変化球)を見つけるべきである。
もちろん今のスライダーとスプリットもその候補にはなる。精度を高めれば問題が無い。
ただ、今まで多くの投手が壁に当たった時に新しい球種に挑戦していった。主に動く球に。(カット、ツーシーム)
我々の常識を覆し続けてきた大谷だ。どんどんアップデートしてもらって良い意味で期待を裏切ってほしい。
エンゼルスが大谷のために日本と同様の6人ローテを組んだと仮定したら大谷のシーズン登板は
162試合÷6人/先発投手で27試合となる。少しのずれはあるだろうが概ねこの数字に近くなるはずだ。
では、27試合登板した投手としての求めたい成績の最大値は
10勝10敗 防御率3.80
くらいではなかろうか。
勝敗に関してはチーム状況などがかかわってくるので一概には言えないが防御率が良くなるイメージが持てない。
”二刀流”大谷の場合どうしてもイニング数が稼げるイメージがわかない。
ゆえに防御率が改善されるほどイニングが増えないのではないかと思う。
ただ、仮にこの数字に近い成績を残せれば、十分にメジャーで4番手5番手の成績といえる。
投手に関しては、打者よりもレベルが高いと感じているので、
上記を9割達成で優、7~8割で良、6割で可、5割以下は不可としてしまおう。
一方で投手として、これからの伸びしろも大きいと考えている。
まず今年一年、自分の何が通用して何が足りないのかを把握して来季以降の飛躍のきっかけになればいい。
一人の選手が投手であり、打者であることで色々な考え方を持ちながら野球観戦ができる。
おかげでエンゼルスを中心にメジャーリーグの知識が増えていくことに喜びを感じている毎日だ。
今年も野球が始まった。また新しい発見があることを楽しみに野球を見ていきたいと思っています。