野球後進国といわれた北海道も今は昔。
04年・駒大苫小牧の夏の甲子園優勝から
北海道の学生野球のレベルは年々上がっているといえるだろう。
事実、北海道の高校・大学を卒業して
プロ入りするケースも珍しくなくなった。
北海道出身者としては嬉しい限り。
4月になり学生野球界も本格的にシーズンが開幕。
暑すぎず、心地よい暖かな日差しの下野球を見るのは最高である。
4月19日(木)に神宮球場で行われていた
東都大学野球連盟1部リーグ戦を観戦してきたわけなのだが
今回はその中で北海道出身の選手に注目してきた。
数年前に北海道の高校野球を盛り上げた選手たちが
北海道を離れ奮闘している姿を見るとこちらも何か力をもらえる。
少し懐かしく思う方もいるだろう。
北海道で高校時代を見つめていた方に
彼らの奮闘が少しでも届けばと思う。
まずは駒澤大学
●若林楽人(外野手・駒大苫小牧)
センターでスタメン出場でした。途中交代。
私は試合途中に球場についたため、彼のプレーは見られず。
●吉田甫(内野手・北海)
若林くんの代打で登場。
非常に身体が大きい印象を受けました。
入学以来ずっと2部リーグだったため4年生にして初の1部。
このチャンスを生かして最終学年を全うしてほしい。
こちらが吉田くん。
駒澤大学は北海道の高校出身選手がほかの大学より多い印象。
名門が1部に復活ということもあり、これからも注目したいチームです。
対戦相手の國學院大學。
●鎌仲純平(外野手・北海)
15年の夏の甲子園鹿児島実業戦でホームラン。
この試合は代打で登場。昨春などは大活躍だったらしい。
確かに身体も大きいし、フォームも迫力がある。
まだ3年生。これから追いかけていく甲斐がありそうな選手。
第2試合は亜細亜大学対中央大学。
2校ともに例年1~2人は北海道出身(関係)者がいる印象だったのだが
今年のチームにはあまりいないらしい。
その中で見つけた北海道関係者。
中央大学コーチ・美馬健太(北海~中央大~JR北海道)
16年まではJR北海道で現役。17年から現職。
試合では三塁コーチを担当。大きな声で選手を鼓舞していました。
16年度をもってJR北海道野球部は企業登録からクラブチームに変更になった。
そのタイミングでの転籍は色々な感情があったと思う。
詳細は知る由もないし、知る必要もないが
この戦国東都での指導経験を
将来、北海道の野球界に還元していただければ嬉しく思う。
選手時代から全国を知り、
全国から来た有望な選手を指導するという経験は
今の北海道野球界では非常に貴重な存在。
これからの奮闘に期待したいのと、なにより応援したい。
大学野球・社会人野球そしてプロ野球と多くの道産子が頑張っている。
同じ北海道出身としてしっかり応援していきたいと思う。