亀海喜寛vsシベリアンロッキー&シンデレラボーイ | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

6月14日(日本時間15日)、2度のダウンを奪いながら僅差の判定を失い、WBO世界Sライト級王座の初防衛に失敗した”シベリアン・ロッキー”、ルスラン・プロボドニコフ(ロシア)。しかし、そのファイトマネーは1年前のティモシー・ブラッドリー(米)戦の15万ドル(約1500万円)から、5倍増の75万ドル(約7600万円)にアップ。



HBOの視聴率も104万人(ピーク111万人)を獲得し、1週間遅れで同日放送されたミゲール・コットvsセルヒオ・マルチネス戦の97万人(ピーク113万人)と、肩を並べている。

セミファイナルのWBO世界Sウェルター級戦は、王者デメトリウス・アンドラーデ(米)が20万ドル(約2000万円)。挑戦者ブライアン・ローズ(英)が10万ドル(約1000万円)で、視聴率は88万人だった。

昨年3月、”シベリアンロッキー”は
パッキャオに勝った男ブラッドリーに挑戦。王者を追い掛け回し、ダウンを奪ったものの1ポイント差の判定負け。しかし、積極的試合ぶりが認められたプロボドニコフは、次の試合でビッグチャンスを掴む。

やはり好戦的ファイトで全米に名前を売り世界王座獲得。
130万ドル(約1億3千万円)の報酬で初防衛戦を迎えたマイク・アルバラード(米)への挑戦チャンスを掴んだ”シベリアンロッキー”は、力ずくで世界王座を強奪。60万ドル(約6千万円)の報酬と共に、さらなるビッグファイトへの出場権をも獲得していた。


王座を失ったクリス・アルジェリ(米)戦の判定は大いに議論を呼ぶもので、”シベリアンロッキー”には、再チャンスが与えられるだろう。(アルジェリの報酬は10万ドル(約1千万円)

23日(日本時間24日)、USA Showtime放送のメインカードで元4階級制覇王者(暫定含)ロバート・ゲレーロ(米)に挑み、闘志あるファイトで元王者に苦闘を強いた亀海喜寛(帝拳)選手。

惜しくも判定を失ったが、この試合ぶりがGBPのオスカー・デラホーヤに強い印象を与え、「1試合はさんだ後、世界タイトル戦を用意してあげたい」と、ビッグチャンスの提供を示唆された。


「ブラッドリーといい勝負したプロボドニコフが、その後、チャンスを掴んで世界王座を獲得した例がありますから」(亀海選手)

1968年、日本人選手として初めて海外で世界王座を獲得した、”シンデレラボーイ”・西城正三(協栄)選手も、負けた試合でチャンスを掴んだ。(ロスでは王座獲得試合を含めて4勝2敗)

そのがむしゃらで、常に一生懸命な戦いぶりがプロモーター、ドン・チャージンの心を動かし、世界タイトルマッチ出場の機会に繋がったものである。(チャージンは、西城選手が世界王座獲得後も、ロスでプロモートしようとしていた)

「なんだかんだと言う前に、自分で海外行って戦ってみればいいんだよ」(西城選手)

日本もそんな時代になって来ましたね。というか、昔はチャンスを求めてたくさん海外に出たものです。

亀海選手、”シベリアンロッキー”目指して、頑張ってほしいと思います。

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