Pharrell Williams の新作 | ロキノンには騙されないぞ

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主に海外音楽雑誌、メディアの評論家たちが高評価をつけている新譜アルバムをチェックしていくblog。日本のインディー興味深い作品も。

Pharrell Williams
Black Yacht Rock Vol. 1

 

 

 

 

そんなファレルが、新作『Black Yacht Rock, Vol. 1: City Of Limitless Access』を昨日4月5日、自身の51歳の誕生日に突如発表した。アルバムは特設サイト(https://blackyachtrock.com/)で10曲をストリーミングで聴けるほか、MP3がフリーダウンロードにて配布されており、現状、Spotifyなどのストリーミングサービスなどで聴くことはできない。本作はファレルの故郷でもある〈VIRGINIA〉という名前でリリースされており、これが新たな名義やグループ名なのかは不明。なお、ファレルはアルバムのことをSNSなどで一切告知しておらず、作品の背景や参加者も明らかになっていない。

アルバムタイトルにある〈ヨットロック〉とは、70~80年代に隆盛を誇った音楽ジャンルで、米西海岸を中心に生まれ、ロックとソウル/R&B、ジャズなどをミックスさせたもの。英語圏で言うソフトロック、日本語圏で言うAORに近い音楽性であり、シティポップにも関連する。2000年代以降、同名のコメディ番組でのパロディ的、時に少々蔑称的に使われた時期を経て、2010年代には再発やサンダーキャットのような新世代のアーティストによる再評価によって定着した。日本では、解説書やコンピレーションアルバムもリリースされている。

 

 

 

アルバムの詳細なクレジットは明らかにされていないものの、タイラー・ザ・クリエイターとプシャ・Tはインスタグラムのストーリーで参加していることを明かしている。

「ヴァージニア」というタイトルはグループ名を指しているという説もあるものの、正式には発表されていない。ファレル・ウィリアムスはインスタグラムでアルバムについて言及していない。

ファレル・ウィリアムスがこれ以前にリリースしたアルバムは2014年3月にリリースされたセカンド・アルバム『ガール』となっている。ファレル・ウィリアムスはマイリー・サイラスとのコラボレーションとなる“Doctor (Work It Out)”も先日リリースされている。

ファレル・ウィリアムスはマムフォード・アンド・サンズとの“Good People”と同じように“Doctor (Work It Out)”も1月に開催されたルイ・ヴィトン・メンの2024年オータム/ウィンターのショウで初披露していた。