マウンドにうずくまる飛雄馬、そこに歩み寄る一徹。
「伴の打った後の走力までは考えず、彼の馬力を奪ったのはわしの致命的うかつ・・・負けよ!!
塁審の判定ごとき問題ではないっ わしの負け・・・
今おまえはパーフェクトにわしに勝ち、この父を乗り越えた・・・
わしら親子の勝負は終わった!!」

親子の勝負は終わった。父は完全なる負けを認め、子は野球生命を失った。そして、親子はともに球界を去ることになる。救いの無い話だ。父を越えるために何を得て何を失ったのか。失った物の大きさは・・・
理屈はよい。理屈で考えれば、悲しみと愚かさしかない。しかし、そこに、意味はないが重いものを感じるのだ。