
青雲高校は、甲子園決勝でやぶれた。それもよりによって、伴の父親のライバル会社、花形モータースの息子にとどめを刺されたわけだ。青雲高校PTA会長、伴の父は腹いせに野球部解散を命じた。その後、伴の父は闇討ちにあった。
状況証拠から、伴は飛雄馬が犯人ではないかと疑う。ひどい父親であるが、闇討ちは卑怯だ。しかし、どんな誘導にも飛雄馬は決して自分が犯人だと認めない。
実は、飛雄馬は真犯人が、牧場先輩だと知っていた。そして本人が名乗り出てくれることを祈っていた。牧場は気の弱い男で、家も恵まれていない。どうしても退学にされては困るのだ。飛雄馬が事実を公表すれば自分が疑われずに済む。しかし、牧場の事情を思い、それがどうしてもできず、悩んでいた。
父親にまで疑われたと思った飛雄馬は家を出て行く。その後で父、一徹はいう
「やりたいようにさせておけ。あいつは損ばかりするかも知れんが、しかし・・・」
「男として、人間として、間違ったことはことはやらん。わしは信じとる!」
細かいことを根掘り葉掘り聞こうとするのは、心配してるのではなく、信じていないからだ。本当に信じているからこそ、信じられる生き方をお互いしてきたからこそ、放っておける・・・
「あなたのことを信じているからね」と言葉にだすことがある、それは信じることができず、私の信頼にこたえてほしいという期待から発せられる言葉だ。本当の信頼には言葉はいらない。何もせずに様子をみるというのは、相手を信じ抜くということなのだ。