桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。


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4月29日、稚内から小樽まで走った。

27日に小樽から稚内入りしていて、本来は28日に北見に行こうと思っていたのだが天気を見て急遽稚内にステイして29日に自走で小樽に帰ることにしたのだ。

 

ログはこういう感じで、この時間での平均出力としては自己最高の内容だった。

風は基本的に横風か追い風で走りやすかった。

 

【稚内~初山別 106km Ave.35.8km/h】

この日はイマイチライドの気持ちが上がらず、集中を切らさない様に気を付けながらスタートした。

南稚内のホテルを出てからサロベツ原野はペースを抑えて写真を何枚か撮りながら走った。

利尻富士が過去最高にきれいだった。

サロベツ原野での出力は200W程。

真面目に巡航している状況と比べると、速度も明らかに低い。

 

天塩以降は追い風に助けられ快速巡航。初山別からのアップダウンも負担が少なかった。

初山別のセイコーマートではシーフードヌードル(大)とどら焼きとレッドブルを補給。

 

【初山別~小平 60km Ave.39.1km/h】

初山別から苫前までのアップダウンも負担少なく走る事が出来た。

その後の平坦区間ではかなり風が良かった上に出力が良い感じで出てハイペースで走る事が出来た。

特に鬼鹿から小平町市街地の手前までは300W近くが負担感なく出て、あっという間に距離を消化できた。

 

300Wが負担感なく出る状況について、最近言語化できるようになってきたので記しておく。

①体幹を少し前に持ち上げて体重をペダルに乗せ

②ハンドルバーを後ろに引くようなイメージで体に少し引き付け

③ケイデンス90以上で回す

これをやると300W近くが楽に出て、ケイデンスを100近くまで上げると400W前後が継続的に出る。

①と②について、プロレースでも舗装が悪い状況で②で踏みまくっているのを見ている印象が強くて②メインでやってしまいそうになるが、それだと長時間持たない。あくまでも①がメインで②は添える程度だ。

①によって筋力に頼らずにトルクを生み、ペダルからの反作用を大腿骨で支える事が出来る位置が見つかれば負担感は本当に小さくなる。

これをやると、ペダルを踏む感覚が減り、360度どの位置でもペダルに体重が乗ってトルクがかかり続けているようなイメージになる。

 

向かい風や緩い登りでもこの方式で高出力を出すことは出来るが、下りの後や追い風で加速が済んだ状態でやるのがやりやすい。

ペダルの角速度が落ちる要因が少ないので接線方向の力にムラが出来ず、筋肉に負担がかかりにくいのだ。

 

小平ではコーラ(500ml)と塩大福とおにぎり(ツナマヨ)を補給。

 

【小平~浜益 67km Ave.38.1km/h】

留萌の市街地はゆっくり通過し、増毛を通り過ぎるまではやや向かい風気味だった。

上体を下げてコンパクトなフォームを意識した。

出力は250W前後で、200km前後走っている状況としては良い調子だった。

いつもは走行中に塩分などあまり摂らないが、初山別でシーフードヌードルを食べたのが良かったのかも知れないと思いながら走った。

増毛からは再びアップダウン。

 

浜益ではMONSTER(500ml)と小さいクレープを2つ補給。

 

【浜益~石狩 57km Ave.36.1km/h】

終盤になったので平均出力をどこまで上げられるか試してみたくて遠慮なく踏んで行った。

登りでは300W、平坦でも300W近く、下りでも270W程出ていたと思う。

GW期間中という事もあって交通量が増えてきて、下りはブレーキをかける場面も出てきた。

 

この区間まで調子が良いと感じた場面でも踏み過ぎないようにセーブしていたのが良かったのか、エネルギー切れは感じなかった。

前述のやり方で300W近くを継続的に出す事が出来、1時間の平均出力として288W出ていた。

ただ、望来の坂を上ってからはさすがに脚に疲労が溜まったせいか出力が上がりにくくなった。

前述の①でペダルからの反作用を骨で支えてきたものの、徐々に溜まった筋疲労がここで出てきたのだと思う。

 

出力と速度が出にくくなってからトルク主体で戻そうとしても無理だ。

ケイデンスが90を切らないことを意識するとある程度は戻す事が出来る。

 

八幡のセイコーマートで最後の補給を摂って小樽まで走り切ろうと思ったが、八幡から5~6kmの時点で右脚の膝の後ろあたりの筋に鋭い痛みが走ったので即座に走行をやめ、ログを切った。

走行距離として300kmのログを作りたかったが、そんな小さな子に拘って故障したりでもしたら目も当てられない。

 

ログを切った後は少し休んでゆっくり小樽まで走ったが、痛みが再発する事も無く無事帰る事が出来た。

 

【全体通して】

このライドでは、前述の①~③の方法を長距離で使う事が出来た点と、最後まで脚を残して出力を上げる事が出来た点が良かった。

特に後者に関しては今後の遠征でも目標としたいところだ。

うまく行った要因として自分で思い当たるのは、序盤抑えめに入って徐々に出力を上げた事と、塩分を摂った事位だ。

これの2日前に小樽から稚内まで走ってその時はかなり疲れていたが、稚内でかなりの量食べて丸1日しっかり休んだのも良かったのかも知れない。

 

いつもこのペースで走る事が出来るわけではないと思うが、平均移動速度で35km/h、しっかり休憩してもグロスで30km/hを切らない位になれば300kmも確実に10時間以内に走り切る事ができ、早朝出発じゃなくても到着地で夕食を食べる事が出来る。

それを継続して行動半径を伸ばして行きたいと思う。