山形県東根市のリフォーム専門店「リフォームシオン」の大山です。
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今日はキッチンの寸法について、自分なりに気付いたことを書いてみます。
長文になりますので、気長にお付き合いください。
みなさんご存知のように、今年の４月にショールームを改装して、厨房を作りました。
その時の図面がコレです。じゃーん！
スキャンでごめんなさい。
私、実はCADが大嫌いなんですが、この時ばかりは大工さんに説明するために、CADがんばりましたよ！あんまし上手じゃないけど。
この厨房の通路幅は８０ｃｍです。
これを設計するのに当たって、机二つ並べて実際フライパン振ってみたりとか、いろいろ試した結果、
最低８０ｃｍならイケるだろう！、ってことで作ってみました。
「コックピットキッチン」で検索するとかなりいろいろ出て来ます。
７５ｃｍでいいという人もいます。自分一人でキッチンに立つならそれでもいいでしょう。
私が実際シオンの厨房に立ってみた感じでは、丁度いい！です。
なので、８０〜９０ｃｍあたりが一般的に使いやすい寸法ではないかと。
旦那さんと奥さん二人でキッチンに立ったり、親子でキッチンに立ったりするにも、９０ｃｍあれば十分だと思います。それ以上だと広すぎて、一歩二歩踏み込む必要が出て来ます。動作がロスします。
ちなみにうちの自宅はこれ。
散らかっててごめんなさい。（汗）
これで通路幅１０５ｃｍです。後ろ側のカウンターで配膳するには遠すぎます。
完全に家電置き場になってるから、これでもOK、といったところです。
この２例を踏まえて、２列型キッチンの理想的な寸法を考えて見ました。
それがこちら。ジャーン！
I型キッチンを造作対面にする仮定で書いてます。造作壁までの芯々寸法で７尺、２１２ｃｍ、一般的な構造の木造住宅だと、内々寸法で１９９ｃｍとなります。
一般的にシステムキッチンのセットの背面収納は、奥行き４５ｃｍです。それ以上奥行きがあると食器が取り出しにくくなります。キッチン本体が６５ｃｍと仮定すると、通路幅が８９ｃｍとなります。丁度いいくらいです。
家づくりの参考書とか読むと、芯々７．５尺がいい、って書いてある本もありますが、背面収納が６５ｃｍならそれでもいいですが、前述の理由でそこまでいらないので、７尺＝２１２ｃｍくらいが丁度いいと思います。
もしくは、工務店さんに「通路幅〇〇ｃｍで！」ってお願いしてください。ちゃんとした工務店ならそれで十分対応してくれます。
もう一つ、見落としがちなのが、冷蔵庫置き場の寸法です。今までだと、大抵は８０ｃｍくらいにしてました。
しかし！冷蔵庫は年々大型化してます。P社のカタログ見たら、７４ｃｍ、８２．５ｃｍってあります。冷蔵庫の左右に５ｃｍずつ隙間を開けたとすると、９２ｃｍ必要になります。
写真のカタログはP社の一番大きいやつです。幅が８２５ｍｍとなってます。
P社の冷蔵庫は左下に製氷用の水タンクがあるので、左側の扉をガバッと開かないと、水タンクが取り出せない！ってなります。
丸印したところを見てください。左側の扉を１４０度開くには、８２５＋２５１ミリ＝１０７６ミリ必要、っていうことになります。しかし、現実的に冷蔵庫置き場にそこまでの寸法は取れないでしょうから、私が書いたスケッチみたいに９６ｃｍくらいがいいところかな、と思います。それくらいあれば１４０度開かなくても、水タンクは取り出せるはずです。
もしくは、例外的にパントリーを１畳程度確保できれば、（２）みたいにパントリーの中に冷蔵庫を入れ込んでしまう、という手もあります！建築面積の余裕があれば、ですが。
今までの例を踏まえて、キッチンをプランニングするときにもう一度確認してほしい項目はこちらです！
□キッチンの幅寸法は自分の要望に合っているか。（最低でも２５５ｃｍ以上は欲しい！）
□通路幅は自分が使いやすい寸法になっているか。広すぎはしないか。
□冷蔵庫スペースの寸法は適切か。手持ちの冷蔵庫が入るか。または購入予定の冷蔵庫が入るか。
□ゴミ箱の置き場所は確保されているか。
□食器類の置き場所は確保されているか。
とりあえず５項目出して見ましたが、この５個は確実にチェックしてみてくださいね！
食器はどうしても増えると思いますので、最初に９０ｃｍくらいしか食器棚の幅が取れないとすれば、ダイニング側に食器棚を追加するか、図面のようにパントリーを確保して収納する必要があります。
以上、２列型キッチンの寸法について考えるブログでした。その他にも、L型にしたりする方法もありますが、設計の難易度が高くなりますので、今回は２列型のみの話題にしました。
でも、男として、L型キッチンってすごく憧れるんですよね〜あの閉鎖感！こもって料理出来る！みたいな。まあ私はそれほど料理しないんで、偉そうには言えませんが。笑
機会があればまたキッチンについて書いて見たいと思います。
ではまた〜！