UICCはInternational Union Against Cancerのことです。略すとIUACになってしまいますが、本名はフランス語でUnion Internationale Contre le Cancerを略してUICCとなっています。
AJCCはAmerican Joint comittee on Cancerの略です。UICCとAJCCは最新版からはTNM分類とステージング法を統一して、ほとんど同じものにしました(彼らは全く同じと主張しています)
一方日本には各種『癌取り扱い規約』があります。これらは臨床医・放射線科医・病理医の代表が癌の取り扱い方に関する決まりを作り、本にしたものです。
UICCとAJCCのTNM分類、ステージングは患者の予後を元に、予後予測のために作ったものです。対して癌取り扱い規約は患者と腫瘍の取り扱いを目的に臨床的な対応を詳しく申し合わせたガイドラインのようなものです(正確には違いますが)。
取り扱い規約でもUICC-AJCCのまねをして進行度の分類に、TNM, stage 0・I・II・III・IVという同じ用語を使っているので混乱しますが、似て非なるものです。同じ用語を使うのは混乱の元なので使うべきではないのは言うまでもありませんが、なぜ使われてきたかはあとで書きます。
『癌取り扱い規約』は日本における実地の癌治療に適切な用語がたくさんきていされています。大変有用なものですが、ことステージングの予後予測性に関してはUICC-AJCCに比べて一般に劣ります。
理由は2つ。
一つ目は、実際に規約を決めている人たちがおそらく実地の患者予後にあまり興味がないこと(湾岸署風にいえば、『病気は現場で起こってるんだ』)です
二つ目(実際には一の続き)は、癌取り扱い規約は各臓器に別々に作られた基準は別々の理念で作られているので統一された基準を持たない、困ったときにどうすればいいかがわからないってことです。ですから、正確にstagingすることが出来ません。特に病理ステージングに関しては・・・
もちろんUICC-AJCCもいくつもの問題を有しますが、それもおいおい書いてゆきます