【 予想資金繰表作成講座 】 № 41 | 資金繰り・資金調達支援屋 Atsushi のブログ

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いつかは ”有名経済アナリストのように大きなセミナーで登壇したい ” 志賀篤史です。


■ 営業外収支の管理と予想資金繰表の完成

最終章です。 いよいよ ⑤の予想資金繰表 を完成させるため、年間予想PL表上には

現れなかった現預金の増減場面を見ていきます。

つまり営業外での現預金の動きに着目することですが、以下の科目による現預金の

増減はPL表には現れてきません。 BS(貸借対照表)に現れてくるものです。

現預金の増減は 「収益」 によって増え、「費用」 の発生で減るのは当然ですが、

この2つの事象だけによるものではないということです。

例えば資産を購入したり敷金を支払うとPL表には現れずに現預金が減少します。

(現預金という「流動資産」が減少し、「固定資産」が増えます。)

借入金の返済も収支には全く関係なく現預金が減少します。

(借入金という「負債」が減り、現預金が減ります。)

BS表の数字の管理は非常に大事なポイントとなるところです。


「黒字倒産」という言葉が以前からありますが、それは営業の「収支」では利益が

出ていても現預金が底をついてしまえば事業の継続は不可能になるという現象です。

企業の経営者は 「利益を出す」 と同時に 「現預金を枯渇させない」 という視点が

必要になってくるわけです。


< BS上で現預金の増減が考えられる主な科目 >  

 ( )はその増減を表しています。

( - )法人税等

( - )予定消費税

( + )減価償却費

( + )営業外収益

( - )営業外費用

( - )貸付・仮払い支出

( + )貸付・仮払い回収

( + )借入調達

( - )借入返済

( + )特別利益

( - )特別損失

( - )資産購入

( + )資産売却

( - )保証金支出

( + )保証金回収


上記のプラスとマイナスの事象を考えながら次回は予想資金繰表を完成させます。


では次回に。


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