こんばんは!ねこくわです!
今回は飼育している生き物の様子(?)です。
そして、そのヤママユと人間の関りについて軽く紹介してますので、ぜひぜひ最後までお読みください。
5月末からヤママユという蛾の幼虫を飼育していました。
可愛いww
こんな感じでクヌギの葉っぱを入れて飼育してました。
この子なんですが、先日ケースを覗くとなんと。。。
なんか黄緑色の繭があるぅ!!!
慎重に取り出してみました。
美しい黄緑の繭。。。
これが見たくて飼育を始めたといっても過言ではないw
とはいえ、成虫の姿ももちろん拝みたい!
無事羽化してくれることを願いながら管理していきます!!!
ところで、この繭を見て多くの人はカイコを想像するのではないでしょうか。
知らない方のために説明しますと、カイコっていうのは絹糸を取るために養殖されている蛾の事です。紀元前約2700年前の中国で養蚕が始まり、弥生時代に日本に伝わりました。
それ以降養蚕業は、日本の発展の一役を買うほどに発展していきました。
しかし、第二次世界大戦の影響や、安価な化学繊維の登場により、日本の養蚕業は衰退していきました。
そんな養蚕業ですが、一部ではカイコ以外の蛾が活用されているのはご存じでしょうか。
その名も天蚕(てんさん)
長野県安曇野市では江戸時代中期に天蚕の養殖がスタート。
最盛期の明治20~30年代には年間800万粒の繭が生産されていたそうです。
しかしカイコ同様、戦争や化学繊維、海外品の影響によって衰退してしまいました。
それによって幻の糸となってしまいます。
1973年に地元で復活の機運が高まったこともあり、天蚕の養殖が再開。
現在は約100戸の農家が養殖を行っています。
もう察した方もいるのでは?
そうです。天蚕というのは、今私が飼育しているヤママユガのことなんです。
見ての通りの美しい色、カイコの絹糸よりも一段と軽くしなやかな糸。
しかし、幼虫はデリケートで飼育に向かないですし、糸を取るまでに非常に手間がかかります。
それによって、通常の絹糸の約111倍の値段で取引されるほどに高価なものになっています。
これらの希少性、魅力、価値から”繊維のダイヤモンド”と呼ばれているそうです。
いかがでしたか?少しでもヤママユや、養蚕の事について知って頂けたなら幸いです。
私は今までヤママユがこのように利用されていたことや、養蚕の歴史などについて全然知りませんでした。
しかし、偶然山でこの子を見つけ、飼育するうちに興味が湧いたのでいろいろと調べてみました。
飼育してみることで今まで知らなかった習性などがわかるのはもちろん、その生き物にはどういった歴史があるのかといったことを調べて、知る機会にもなります。
是非皆さんも生き物飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます!
また次回もよろしくお願いします!
参考文献↓