黒木登志夫さんの文章は読んでいて心地よい。
医学関係者が書いた一般書としても。
まず「健康・老化・寿命」。
いろいろな話題が出てきて、ひとつひとつが興味深いが
中でも寿命の話。
時代劇を見ていると老翁も出てくるので
今の時代と変わらない人口構成と錯覚するが、実は、
<平均寿命の推移>
縄文時代 14歳
室町時代 24歳
江戸時代 30代後半
明治時代 43歳
昭和22年 50歳
縄文時代からほんの戦前まで
「子ども」「若者」だらけの社会だったことになる。
へぇえ。
さらに「大きな古時計」の日本の歌詞では
おじいさん(時計)が100歳、ということになっているが
原語の歌詞では「90歳」なんだそうである。
当時は90歳も100歳も想像がつかない年齢だから
誤差範囲、ということらしい。
そぅかぁ。
大学が独立法人化したときに起きたことが
克明に描かれている。
独法化の時期を直接的に間接的に関わった人なら
ふうぅぅん、と合点のいくこと多し。
飽きない文章構成、おすすめの一冊。