ヨーロッパの国々のユーロ統合は

今思えば段階的になされていった。


最初は自国通貨単位にユーロ単位の併記、

そのうち両通貨使用可能に、

そのうちユーロだけを受け付けるようになり、

自国通貨は銀行でユーロに交換、

そのうち、代表的な銀行のみ交換可能に、、、


「よし、手持ちのマルクをユーロに交換しよう」

と決心したのが、ちょうどその頃。


どっちにしても硬貨は日本では両替できないから

ドイツに行ったついでに銀行に寄ることにする。


街に該当銀行がひとつぐらいしかなかったが

観光かたがた地下鉄でたどり着く。


すでに銀行の外側の道にまで長~い行列があり、

おとなしく並ぶ。


そのうち、用件によって列が分かれる。


「マルクをユーロに交換したい」というと

手持ちのマルクの量を計算し、

いわゆる番号札をもらう。


ギュウギュウ詰めの銀行で

「○○○番のお客様、窓口にお越しください」と連呼される。

電光掲示板みたいなものがないから

ドイツ語の3桁の数字を聞き取らなければならない。


これが意外にものすごい緊張であった。


3桁の数字でもドイツ語で早口でかつ丁寧語に混じると

さすがにおろおろする。


しょうがないので、下二桁の発音を頭の中で繰り返し

それが聞こえたら、サッと立ち上がる。


・・・無事、立ち上がれた。ユーロになった。


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