新体制1年目は厳しいスタートに | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


監督が辻発彦さんから松井稼頭央さんに交代し、新しいチームへと転換した2023年の埼玉西武ライオンズ。期待と不安が入り混じって迎えた新シーズンでしたが、オールスター戦前の時点ですでに、プレーオフ進出の望みは絶望的という、散々なシーズンとなってしまいました。

シーズン開幕前に行われたWBCに日本代表として召集された源田壮亮選手と山川穂高選手が、いずれもシーズン前の激戦の影響で負傷し、開幕後しばらく戦線を離脱。ただ、この困難は何とか乗り越え、比較的いいスタートを切れたのですが、その後はじり貧に。もともと選手層が薄く、攻撃力に不安があった中で、投手陣を野手が援護してあげられない試合が続くと、5月頃になるとそのようなつらいゲーム展開を常に強いられた投手陣が息切れを起こし始めました。そして、同じ頃に山川選手がグラウンド外の事件で警察に書類送検され、無期限出場停止処分を受けると、代わりに主砲の役割を担っていた中村剛也選手も5月末に負傷。交流戦で大きく負け越すと、6月末から7月初頭にかけて8連敗を喫し、気が付いたらプレーオフのはるか圏外に沈むことになってしまいました。

選手達はかなり頑張ってくれていますし、最善を尽くしてくれています。投手陣は相変わらず安定感はありますし、やっぱり去年までとキャッチャーが違うと投げやすいところもあるのかと思います。野手も、できる限りのことはしてくれています。

前半戦のMVPは、投手陣ではすっかりエースとしての風格となった、高橋光成投手と、先発に転向して見事にローテーションを守っている平良海馬選手で。特に投手陣は、打線の援護が少ない中でもなんとかロースコアに保ってくれる、いいピッチャーが多いので、他にも挙げた人はいるのですが、その中でやはり勝ち星もつけられているいい高橋投手と平良投手を挙げたいです。

野手の方は、やはり中村剛也選手で。今年は39歳のベテランでありながら、山川選手不在の影響で負担がかかり、調子の波は出ていますが、中村選手が打てているときには勝てる、という存在感の高さが光っていると思います。

課題がありすぎて、どこから手を付けていいかわからない、というわけでもないとも思っています。オールスター休みの直前には、6連勝を達成(未だに継続中)して終わることができましたしね。攻撃力がよくなれば、全体の調子が上向くとは思いますので、期待しています!