「国際結婚も悪くない【6】」より続く
登場人物:山本(お見合いツアー参加者)、浅野(結婚相談員)、麗羅(通訳)、お見合い相手(秀麗、麗月)
「ああ、今日は楽しかった!」
ホテルの部屋に帰ってきた山本はつぶやいた。
女性とデートすることなど何年も縁のなかった山本にとって今日の一日は本当に楽しかった。
それも、かなりの美人と一緒に数時間を過ごしたのだから、気分が悪いはずがない。
さて、二人のうちどちらかを選ばなくては、
彼はニアニアしながら考えた。
麗月は、可愛くて陽気で楽しい。
秀麗は、知的で気品があり、一緒にいると心が落ち着く。
「やはり、妻にするなら秀麗だな!」
「そして、恋人にするなら麗月だ!」
「そっか! 二人と一緒に付き合うことはできないんだ。
じゃあ、日本に連れて帰るのは秀麗か・・」
彼は、ホテルの自分の部屋で一人ぶつぶつと呟いた。
そして、シャワーを浴びるとすぐに寝た。
昨夜は、なかなか寝付けなかった山本だが、この日はすぐに寝ることができた。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
翌朝、昨日と同じ時間にカフェテラスに向かった。
今日も、浅野と麗羅はすでに来ていた。
浅野「山本さん、おはようございます。」
「昨日は、寝られましたか?」
山本「おはようございます。」
「はい、ぐっすり寝られました。」
浅野「さて、山本さんお返事を聞かせていただけますか?」
山本「はい、私は秀麗さん(を妻)にしたいと思います。」
「妻」という言葉は、ちょっと声に出せなかった。
浅野「わかりました。」
「さすがに山本さんはお目が高い!」
「彼女は、中国でも裕福な家の生まれなんですよ。」
「日本に行きたい中国女性はお金目当ての人が多いのですが彼女は違います。」
「純粋に日本が好きで日本の男性と結婚を望んでいるですよ。」
「早速、彼女に連絡をとってみますね。」
やはり、山本が感じたことは間違っていなかった。
山本「はい、よろしくお願いします。
浅野「後から、連絡しますから部屋に戻っていてください。」
山本「わかりました。」
三人は朝食を終えると、各自の部屋に帰った。
「ルルル・・・ルルル・・・」
山本「はい、もしもし」
浅野からの電話だった。
浅野「山本さん、彼女と彼女の両親の了解が得られました。」
「午後から彼女がもう一度ホテルに来るそうです。」
山本「わかりました。 ありがとうございます。」
山本は、電話を切ると
「ヤッター!」と一人声を上げた。
・・・・・・・・・・・
午後になると、約束通り彼女がやってきた。
そして、ホテルの一室を借りて今後の打ち合わせをすることになった。
メンバーは、結婚相談所の浅野、通訳の麗羅、山本、秀麗の4人である。
そして、具体的に結婚式は日本と中国のどちらでするのか?
時期は、いつか?
いつから、秀麗は日本に来るのか?
など具体的な話をどんどん進めていった。
山本は、少し不安になった。
まだ会って2日しか経っていないのにこんなに話を進めていいのだろうか?
彼の両親にも相談することがあるのではないか?
など気になったことがあった。
そのことを浅野に告げると、
浅野「山本さん、結婚は決まり始めたらどんどん進めて行かないといけませんよ。」
「微修正は日本へ帰ってからでもできますから、まずここで決めることだけは決めましょう。」
さすがに長年この仕事しているだけのことはある。
浅野は手際がいい。
そして、2時間ほどで今後の予定は、ほぼ決まった。
結局、山本の希望もあり、式は、3ヶ月後に日本で挙げることになった。
その日の夕方、3人は、秀麗の家に招待された。
<続く>
登場人物:山本(お見合いツアー参加者)、浅野(結婚相談員)、麗羅(通訳)、お見合い相手(秀麗、麗月)
「ああ、今日は楽しかった!」
ホテルの部屋に帰ってきた山本はつぶやいた。
女性とデートすることなど何年も縁のなかった山本にとって今日の一日は本当に楽しかった。
それも、かなりの美人と一緒に数時間を過ごしたのだから、気分が悪いはずがない。
さて、二人のうちどちらかを選ばなくては、
彼はニアニアしながら考えた。
麗月は、可愛くて陽気で楽しい。
秀麗は、知的で気品があり、一緒にいると心が落ち着く。
「やはり、妻にするなら秀麗だな!」
「そして、恋人にするなら麗月だ!」
「そっか! 二人と一緒に付き合うことはできないんだ。
じゃあ、日本に連れて帰るのは秀麗か・・」
彼は、ホテルの自分の部屋で一人ぶつぶつと呟いた。
そして、シャワーを浴びるとすぐに寝た。
昨夜は、なかなか寝付けなかった山本だが、この日はすぐに寝ることができた。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
翌朝、昨日と同じ時間にカフェテラスに向かった。
今日も、浅野と麗羅はすでに来ていた。
浅野「山本さん、おはようございます。」
「昨日は、寝られましたか?」
山本「おはようございます。」
「はい、ぐっすり寝られました。」
浅野「さて、山本さんお返事を聞かせていただけますか?」
山本「はい、私は秀麗さん(を妻)にしたいと思います。」
「妻」という言葉は、ちょっと声に出せなかった。
浅野「わかりました。」
「さすがに山本さんはお目が高い!」
「彼女は、中国でも裕福な家の生まれなんですよ。」
「日本に行きたい中国女性はお金目当ての人が多いのですが彼女は違います。」
「純粋に日本が好きで日本の男性と結婚を望んでいるですよ。」
「早速、彼女に連絡をとってみますね。」
やはり、山本が感じたことは間違っていなかった。
山本「はい、よろしくお願いします。
浅野「後から、連絡しますから部屋に戻っていてください。」
山本「わかりました。」
三人は朝食を終えると、各自の部屋に帰った。
「ルルル・・・ルルル・・・」
山本「はい、もしもし」
浅野からの電話だった。
浅野「山本さん、彼女と彼女の両親の了解が得られました。」
「午後から彼女がもう一度ホテルに来るそうです。」
山本「わかりました。 ありがとうございます。」
山本は、電話を切ると
「ヤッター!」と一人声を上げた。
・・・・・・・・・・・
午後になると、約束通り彼女がやってきた。
そして、ホテルの一室を借りて今後の打ち合わせをすることになった。
メンバーは、結婚相談所の浅野、通訳の麗羅、山本、秀麗の4人である。
そして、具体的に結婚式は日本と中国のどちらでするのか?
時期は、いつか?
いつから、秀麗は日本に来るのか?
など具体的な話をどんどん進めていった。
山本は、少し不安になった。
まだ会って2日しか経っていないのにこんなに話を進めていいのだろうか?
彼の両親にも相談することがあるのではないか?
など気になったことがあった。
そのことを浅野に告げると、
浅野「山本さん、結婚は決まり始めたらどんどん進めて行かないといけませんよ。」
「微修正は日本へ帰ってからでもできますから、まずここで決めることだけは決めましょう。」
さすがに長年この仕事しているだけのことはある。
浅野は手際がいい。
そして、2時間ほどで今後の予定は、ほぼ決まった。
結局、山本の希望もあり、式は、3ヶ月後に日本で挙げることになった。
その日の夕方、3人は、秀麗の家に招待された。
<続く>