国際結婚も悪くない【2】>より続く

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飛行機の中では、隣に座った麗羅さんといろいろな話をした。
麗羅さんも、日本に来るまでは日本語が話せなかったことや
浅野さんのことを「パパ」と呼んで、日本での親代わりに
尊敬していることなどがわかった。

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そして、名古屋を出発して約2時間半で北京空港に到着した。
山本「結構近いんだ!」
浅野「そうでしょう、日本と中国は飛行機で2時間半もかからないんですよ。」
  「名古屋から沖縄へ行くぐらいの時間で中国に着くんですよ。」
  「だから、中国人は日本へ行くことにあまり抵抗はないんですよ。」
山本「なるほど・・・」

中国に着いたのは、ちょうど昼ごろになっていた。
3人は、麗羅さんの案内でおいしいレストランで食事をした。

料理は、麗羅さんにお任せで頼んだが、日本人の口にも合う美味しい料理だった。

『さすがに日本人のご主人を持っているだけあって日本人の口に合うものが何かよくわかっている。』
と彼は、思った。

料理を食べ終える前に浅野さんはトイレに立った。
しばらくして浅野さんが帰ってくると、
「もう会計は済ませたからホテルに向かおうか?」
と言った。

「えっ、そんな私のために中国まで来てもらって食事までおごってもらって申し訳ないですよ!」
彼が言ったが、
浅野「まあ、ここは私に任せてください。」
山本「申し訳ありません、じゃあ、お言葉に甘えましてご馳走になります。」
『なんて気前のいい人だ』と彼は思った。

そして、お見合い会場となるホテルに向かった。

<【4】へ続く>