奇妙な形の配水塔【上】 | すた・ばにら

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2019/11/29にYahoo!ブログ「すた・ばにら」より移植処理しました。

小さな子どもはしばしば、大人には何でもないようなものを恐がります。それも危害を加えない動物や昆虫ではなく、生命を持たない鉄塔やコンクリート構造物に対しても。

 

恐怖を覚える理由として、幼い頃受けた事件や事故がトラウマになっていることの他に、薄気味悪い、有り得ない奇妙な形だ、正体が分からないという子供らしいものまであるようです。

 

 

さて、私の場合ですが、恐怖という程の強さではないものの、近くを通るたびに自然と目が行ってしまい、子供心にも薄気味悪いなーという印象を焼き付けていたコンクリート構造物があります。

 

 

 

まずは場所を地図で示します。
この位置図だけで、市内の方でしたら「あの塔のことかも…」と気付く方がいらっしゃるかもしれません。

 

 


西岐波市住配水塔

 

 

上の地図は広域を表していますから、+ボタンを押してズームしてみてください。ズームを最大にした後で画面を航空モードに切り換えてみましょう。地図をスクロールさせていなければ、ちょうど十字カーソルがある真下にコンクリートの塔らしきものと影が見えるでしょう。(十字カーソルが邪魔で見辛い場合は地図上のカーソルボタンをクリックすれば消せます)

 

 

Yahoo! 地図でもハッキリ見えるのですから、当然少し離れた場所からも見えます。
さっそく現地へ向かってみましょう。

 

 

国道 190 号を市街部から東へ走っています。床波バイパスが下りに向かい、県道西岐波吉見線の古い起点(権代交差点)の手前です。
丘陵地帯の一番高いところに少しばかり顔をのぞけています。

 

 

 

イメージ 1

 

 

ズームしてみました。(上の写真の赤枠部分に相当)

 

 

 

イメージ 2

 

 

コンクリートの塔らしいことは分かりますが、ちょっと形が変わっています。
工業用タンクのような円筒形とか、先細りの煙突型ならまだしも、この塔は上に行くほど直径が太くなっている のです。さながら江戸時代の幽霊が額にかざしていた和ろうそくみたいな形(←不吉)

 

 

いや、木々に隠れて全体が写っていないだけで、実際はこの塔の基底部は天辺と同じく太くなっているのです。正確には「つづみ型」とでも言うべきでしょう。

 

 

私が子どもの頃は今ほど家々が立ち並んでおらず、木々の繁茂も少なかったせいか、この床波バイパスからは全容がよく見えていました。つづみ形の無表情なコンクリートの塔が睨みを利かせているようで、正直とっても薄気味悪い印象があったのです。

 

 

このたびじでんしゃでここを訪れようと思ったのも、子どもの頃感じていた「薄気味悪さ」を日の当たる場所へ引っ張り出し、それが如何に薄気味悪いと言うよりは奇妙な形であることを記録するためでした。

 

 

 

前振りが長くなったので、現地へ至るまでのじでんしゃでの奮戦記(登り坂が結構きつかった)は端折って、まずは近くから写した全容を…

 

 

 

どーんっ!!

 

 

イメージ 3