2011/12/14 | 関東一の女相場師

2011/12/14


まず、過去問を買います。

今すぐ、政治経済学部、商学部両方買ってください。
赤本が有名ですが、大きくて見やすく解説の詳しい駿台の青本がおすすめです。(特に現代文で赤本と青本のマークの解答が 分かれる場合がありますが、そういう場合は基本的に青本に従ってください。)
眺めてみて解けそうなら解いてみます。手がだせないなら、設問文を読んで見るだけでかまいません。一年前のこの時期に過去問に目を通す目的は、受験勉強の「目的地」を確認することにあります。出題の形式を知ることで、普段どんな分野に力を入れて学習すればいいか、なんとなくわかってきます。

(過去問を、直前の力試しのためにとっておきたい、という人が稀にいますが、直前に自分の実力を知っても手遅れです。一般的に、本番までに、最低5年分×5回は同じ問題を解きます。)

模試の成績があまりよくなかったと質問にありましたが、これからも出来るだけ多くの全国模試を受けてください。

以下、科目ごとに記します。



英語

システム英単語
を、とにかく覚えてください。高校1~2年の単語がかなり抜けていると感じるなら、『システム英単語ベーシック』から入ります。
(システム英単語にこだわる必要はありません。受験用単語集はいろいろ出てますので、書店で実物をみて、2000語前後の気に入ったものを使ってください。)

単語をある程度覚えるだけで英語の点数は飛躍的に向上します。

単語集を半分くらい暗記したら『大学入試英語頻出問題総演習』を並行して進めます。両冊とも、一回転1カ月を目安にしてください。この二冊は、受験直前まで繰り返し使います。(本試験の席に着いて、最後の5分間で見直すのは、どちらかになると思います。


長文読みは、今の時期は教科書をスラスラ読めればそれでいいです。システム英単語を7割程度こなしてから本格的に対策に入ります。

単語集は何でもいいですが、『英語頻出』は、難関大学受験生の必携書、です。味気ない本で、見るだけでゲンナリする人もいますが『英語頻出』をやめていいのは、合格した後か、受験をあきらめた時だけです。言い過ぎだとは思いますが、よほどの事情がない限り、どうかやり遂げてください。想像以上の学力がつきます。

これだけでかなりの暗記になりますが、『英語頻出問題』程度が暗記できないようでしたら、志望校の変更を考えてください。

なお、『英語頻出』の解説で分かりづらいなら、その前に『全解説入試頻出英語標準問題1100』をやってください。



現代文
出口センター現代文実況中継』→『出口現代講義の文実況中継』(2 冊)これを、《問題を解く》 → 《解答解説を読みながら、出口の解き方を自分の頭の中でたどる》 ことを、一冊あたり3~5回以上繰り返してくだ さい。(一文章といた翌日、同じ問題をまたやると効果的です)何回か解くと問題をみたら考えなくても答えられるようになりますが、解説を思い出しながら、正しい手順を踏んで解きます。「これは、本文のココに こう書いてあるから答えはこうなるんだったな。」という風に(上記の、頭の中でたどる、という作業です)

古文 
最短で著しい学習効果が表れるのが古文です。

古文単語ゴロ565を使ってください。(何種類か出ています。「白表紙」が一番使いやすいと思いますが、書店で見て気に入ったものを買ってください)1頁に2単語のっていますので、目安として、一日20語(10ページ)を新しく覚え、前日覚えた単語、前々日覚えた単語を復習します(一日合計60 単語に触れる)。平日に20語ずつ進め、土曜日に五日分を復習、のペースでかまいません。一時間もあれば出来ます。(めんどくさいなら、志望校を変更して ください)一冊を、5回程度繰り返せば、8割方覚えられると思います。巻末の特集は、「565文法」だけ覚えれば足ります。この本の優れている所は、ゴロ 合わせで文法問題にも対応できる点です。2ヶ月もすれば、驚くほどの効果がみられます。その頃になったら、試しに古文の過去問を解いてみて下さい。ゴロを、ただ覚えるだけの学習への疑問が感動に変わるかも知れません。

詳しい文法の 勉強はこの本が終わってからでかまいませんし、他の科目、特に英語に時間を割く場合、この本だけで本番に臨んでも合格点は十分とれます。

なお、有名な『マドンナ古 文』は薦めません
。学習に時間がかかりすぎます。が、語呂合わせだけ、というのがどうしても自分に合ってないと感じた場合、試してみるのもアリだと思います。(マドンナもゴロ合わせを使います)


漢文
 『漢文早覚え速答法

薄い本ですが早稲田大学の入試では漢文はそこまで重要ではありませんのでこの一冊で十分です。

日本史   日本史が得意とのことですが、早稲田大学の入試で、本番での得点を計算しやすい歴史が武器になるのは大きいです。学校で使っている教科書がどの会社かわかりませんが、早稲田大学を日本史で受験するなら山川出版の『日本史B用語集』 を丸暗記するくらいの勉強が必要です。暗記がめんどくさいなら、志望校を変えるか、科目を政治経済に変更します。




大学受験は、基本問題も応用問題も暗記勝負です。覚え方は、人それぞれですので勉強法の本を買ってきたりして自分に合った方法を見つけてください。







身近な先輩など、合格者の話を聞くこともあるかと思いますが、話半分に聞いてください。実際に受験し、合格した方の声は大変有益な情報ですが、特に難関試験の合格者ほど無意識に「自慢」が入ってしまいます。勉強した時間は少なく、遊んだ時間は多めに話しがちです。



…大学受験全体からすると、ほんのサワリに過ぎませんが、多少なりともお役に立てれば幸いです。

     1年間、がんばってください。