【続報】福島第一原発で停電、処理水海洋放出停止 掘削作業でケーブル損傷か、作業員けが IAEA調査日に 東京電力福島第一原発
2024年04月24日(水) TUFテレビュー福島さんの記事です!
東京電力福島第一原発で、24日午前11時前、電源系統のトラブルから停電があり、処理水の放出が停止しました。
東京電力によりますと、福島第一原発で24日午前10時43分ごろ、停電が発生しました。このため、4月19日から行われている5回目の処理水の海洋放出が停止しました。
また、原発構内では午前10時47分ごろ、掘削作業中の作業員が負傷する事故があり、救急車で病院に運ばれたということです。消防によりますと「50代の男性作業員が作業中、電気により右腕にやけどをした」との通報があったということで、搬送時は意識があり、会話は可能だったということです。
東京電力によりますと、作業員が掘削をしていた現場は電源ケーブルの近くにあり、掘削作業でケーブルを傷つけたとみられるということです。
24日は、IAEAの調査団が福島第一原発に入り、作業や設備に問題がないかなどを確認する予定になっていました。
福島第一原発では現在、今年度1回目、通算5回目の処理水の放出が行われていました。今回もこれまでと同じおよそ7800トンを、5月上旬にかけて放出する予定です。東電は昨年度、処理水を4回に分けて、3万トンあまりを放出しました。これまでに、放射性物質の濃度が基準を上回るなどのトラブルはありません。
今年度は、今年10月までに6回、来年3月に1回の合わせて7回にわたって、5万4600トンを放出する計画となっています。
テレビユー福島さんの記事でした!
過去の事故・トラブル
原子力発電所のトラブル件数の推移 電気事業連合会さんからお借りしました。
トラブル発生時の対応 電気事業連合会さんからお借りしました。
これまでに、原子力発電所では安全確保上重要な事故がいくつか発生しています。これらを教訓とし、次の事故を起こさないための努力を原子力事業者、国は行っています。
具体的には、原子力発電所でたとえ小さくてもトラブルが発生すると、電力会社は国に報告し、各電力会社、国はトラブルの原因や対策などを公表しています。事故の評価については世界共通のものさしである「国際原子力事象評価尺度(INES)」を用いて7段階で評価を行っています。
国際原子力事象評価尺度(INES)
原子力施設でのトラブルは、技術的、専門的な内容となり、その重要性を判断するのが、一般的にむずかしいといえます。そのため、難解な原子力発電所のトラブル事象を、専門家も一般の人々も共通して理解できるように世界共通の“ものさし”として、国際原子力機関(IAEA)と経済協力開発機構の原子力機関(OECD/NEA)によって「国際原子力事象評価尺度(INES)」が策定されています。
国際原子力事象評価尺度(INES) 電気事業連合会さんからお借りしました。
トラブルの報告と評価
近年、報告されたトラブル件数は、年間、原子炉1基あたり1件を切っています。