免疫療法の効果なく、
プレドニン治療もいまひとつ…
いつウィッグ生活から卒業できるのか、
この先どうなるのか
などなどを悩みはじめていた頃…
大学病院の主治医の先生が、
「○○さん(わたしの名前)の脱毛は、自己免疫疾患といわれる病気のひとつ。
自分で自分を攻撃してしまう病気。花粉症みたいなアレルギーと同じで、○○さんの場合はそれが髪の毛だったということですよね。」
と、診察のときに話してくれた。
このコトバは、わたしにとって非常に納得できるものだった。
それを医師から言われるまでは、
円形脱毛が悪化したせいでこうなったけど、なんで?!
とか…
なんでわたしだけ…とか
いつ治るんだろう…とか
髪の毛が抜けて無くなっていることをやっぱりどこかで受け入れられずにいた。
ウィッグを被り始めてからも、早くこれを外してまた美容室行きたい!とか、好きなヘアスタイルにしたい!とか
この時の私は、前向きな希望をもつ、というより、
この状況を受け止めないまま、逃げたい気持ちでいっぱいだった。
でも、医師の口からはっきりと、
自己免疫疾患
アレルギーと同じってこと
の言葉をきいて、ものすごく府に落ちた。
自己免疫疾患という病名は知っていた。産科の患者さんにもそれを抱えながら妊娠出産する方もいるので。
でも、円形脱毛も自己免疫疾患だなんて、当時は、お恥ずかしながら看護師免許を持っていてもそこまで深くは学生時代から勉強しておらず、発症してからもそのころはそこまで自分でネットなどで調べたりはしなかったので正直知らなかった。
そうかー☆
自己免疫疾患なら
じゃぁ仕方ないかー
と思えた。
気持ちが少し楽になった。
わたしにとっては救われたコトバだった。
だんだんこの病気を少しずつだけど受け入れられるようになった。
20代なかば。
身体のために、この先の仕事についても考えなきゃな…
と、なんとなくだけど考え始めた頃でもあった…