「ゆうメンタルクリニック」というところのコラムで、「勝っちゃダメな理由」というタイトルで掲載されていた。
このなかでは、HUNTER × HUNTERのパリストン・ヒル(彼を理解するためにチードルのことも書かれていた)、そして徒然草を例にとって説明していた。
長々とした説明だったが、一言で
「勝つための手を打たず、負けないための手を打つのが大事」
ということだった。
解説としてはこんな感じだ。
勝とうとする人は強そうに見えるのだが、実はとても弱い。
こういった人は、自分が出されたら嫌な手を打たれるのを恐れるため、短期決戦で挑むからだ。
それは「相手は自分より劣っている」と自分に言い聞かせるための行動なのである。
最終的にそれは、自分をこれ以上成長させる気がないという結論に達する。
逆に負けないようにする人は、弱くは見えないかもしれないが勝負としては放棄している雰囲気すら感じられる。
しかしそういう人間は、出されたら嫌な手をどうやって防ぐかを考えるため、必然的に長期決戦となる。
当然の事ながらコッチの場合は「自分は相手より劣っている」という前提のため、防御ばかりか攻撃にさえ油断がない。
その結果、自身を常に成長させていることになる。
という訳で、最終的に勝つのは、「負けないようにする人間」である。
ということらしい。
私は家庭の事情で「負けないようにする人間」となったのだが、本当に勝者になれるのか悩んでいる。
上述の説明については正しいし、私自身もその考えがあったのだが、このスタイルを続けているうちに、ある問題に直面した。
それは「時間」だ。
今の世の中は、あらゆる事に短期の成果を求めている。
そうすると、我々のような長期決戦タイプの人間は、成果を出す前に無価値と判断されてしまう。
まるで、ペース配分を考えずその瞬間だけ頭1つ分飛び出そうと必死になる、下手な騎士さながらだが、それが現代である。
つまり、長期決戦タイプの人間がいくら正しい成績を出せたとしても、そのための必要な時間を与えられないので、戦いの土俵にすら上がれないのだ。
そうすると、我々もリスクなど気にしてはいられない。
今年初めに、「今年の目標は『突(一点集中攻め)』」というブログを書いたのだが、こうした事実を突きつけられたため、自分のスタイルを180°変える決断をしたのだ。
そして今、慣れないながらもスタイルを変えたおかげで、社会人としていい方向に動きつつある。
もっとも、真の意味で「いい方向」かどうかは、はなはだ疑問ではあるが。