「ヴァイオリンはとてもデリケート」という話を以前にした記憶があるが、最近別の意味でデリケートだなあと思うようになった。
小さい頃からピアノをやっていたので、私の中で「楽器はどう弾くのか」というものが出来上がっている。
それは、「心で弾く」というものだ。
気付いたのは中3くらいのときである。
同じように同じ曲を弾いているのに毎回全然雰囲気が違った。
ずっと原因が分からず弾き続けていたのだが、妹の弾く姿を見て気付いた。
そのときの心情がそのまま音に表れているのだ。
それ以来、私は心を落ち着けてから臨むようになった。
そして最近始めたヴァイオリンでも同じように弾いている・・・のだが、こいつはピアノよりも敏感だ。
心を落ち着けても、少しでも雑念があるとすぐに音が汚くなる。
もしかして、「音を出すのが最も難しい楽器の一つ」というのはこのことを指しているのだろうか?
非常に面倒ではあるが、しかしそれと同時にこんなに素晴らしい楽器なのかと、感心してしまった。
きっと分かる人が聞けば、ヴァイオリンを通して私の心は筒抜けなのだろうな。