☆4年生引退ブログ☆
No.33 星野 優海
「自身の直感を信じて」
《プロフィール》
学部学科: 現代心理学部心理学科
出身校(チーム): 成蹊高校
ポジション: MG
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『自身の直感を信じて』
平素よりマネージャー日記・部員ブログをご愛読くださり、ありがとうございます。
現代心理学部心理学科、4年MGの星野優海です。
引退まで、残り約1週間。
10月に入り「あと1ヶ月で引退か」などと軽く思っていたのも束の間、ここにきて急に『引退』の2文字を身近に感じるようになりました。
この長い4年間にようやく終わりが見えてきて、妙にすっきりとした気持ちもあれば、
最近はまだ皆の姿を見ていたいという寂しい気持ちも徐々に強くなってきていて、
引退したいようなしたくないような、とても複雑な心境を抱いています。
普段は選手の様子を届けているこのブログに自分のことを綴るのは、やはり毎年書いていても恥ずかしさが勝りますが、最後のブログということで、私が今感じていることを正直に綴っていきたいと思います。
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私は、人生の節目や分かれ道に立たされた時、いつも自分の直感に従って勢いで飛び込んでしまう癖があります。
小学6年生のときに聴いたオーケストラに感銘を受け、それまでやっていたバスケから一転、中学では吹奏楽部に所属し、かと思えば「やっぱりバスケがしたい」と高校ではまたバスケ部に所属しました。
周りからは、「継続性がない」「飽き性」と思われていたかもしれませんが、私にとってこれまでの全ての選択は自分の感情に従った結果であり、その選択に後悔したことは一度もありません。
そしてこのサッカー部に入部を決めたのも、
やはり「直感」でした。
最初のきっかけは、入学式の日。芸劇のホールで偶然隣に座っていた未来(4年/御殿場南高校)と出会い、一緒に体育会マネトレ説明会に参加することになりました。
そこで、他の部活に比べて一際熱いスピーチをしていた当時サッカー部副務の保坂さん(2020年度卒OB)の姿を見て、大学にもこんなに熱い人がいるのかと驚きました。
保坂さんの巧みな話術に魅せられた私たちは、吸い込まれるようにグラウンド見学会に参加し、そこで本気でサッカーに取り組む選手たちの姿や、それを全力でサポートするマネージャー、スタッフ陣の姿を目の当たりにしました。
そのとき私は強く感情を揺さぶられ、「ここだ」と直感的に思いました。
そして、このサッカー部に入部を決めました。
結論から言えば、4年間経った今、「やっぱり自分の直感は間違っていなかった」と断言することができるし、それほど私にとってこのサッカー部は、自分の大切な一部となり、本当にかけがえのないものとなりました。
その一方で、周りの友人や家族からは
「よくそこまで尽くせるね」
「つらそう、忙しそう」
「やめた方がいいんじゃない?」
と言われることも、4年間の中で度々ありました。
大学入学当時、私は中学のころから興味を持っていた心理学をやっと本格的に学べると意気込み、大学では勉強に力を入れたいと思っていました。
しかし実際に部活をしていると、自分の小さな容量ではなかなか勉強との両立が難しく、どちらにも十分な時間がさくことができないという壁にぶつかりました。そこで4年目最初の数ヶ月間は、将来の進路にも関わる心理学の勉強に力を入れるため、皆に迷惑をかけながらも休部という決断をしました。
このような状況を理解してくれている家族や友人から向けられた言葉は、私のことを思ってのことだったのだろうと重々承知はしているし、とても感謝しています。
ただ、このような労りともとれる言葉をかけられる度に、自分の決断を否定されているような気がして、どこかで悔しいとも思っていました。
たしかに皆が思っているように、自分で選んだ道とはいえ、マネージャーの仕事は楽しいことよりも辛いことの方が圧倒的に多いです。数え出すとキリがありません。
でもそれ以上に、この組織には魅力的な人がたくさんいて、それぞれが秘める熱い想いがある。それを支えることは「辛い」の一言で片付けられるような薄っぺらい覚悟では到底できません。
直感といえども、そのくらいの強い覚悟をもって、私はこの組織に属することを決めました。
少し大袈裟かもしれませんが、振り返ってみると、この4年間の中で自分自身から「マネージャー」という役割を切り離した時間は1秒もありませんでした。
今日の練習に向けて、週末の試合に向けて、いつまでに何をやるべきなのか、誰にこれを聞いてどこに共有するのか、前回の試合の反省を活かして今回はこうするべきなのではないか。
マネージャー間、スタッフ間で確認しては調整を繰り返し、朝から夜まで自分の小さな頭の中は部活のことでほとんど埋め尽くされていました。
オフの日でも、自身が担当する渉外の仕事をこなしたり(今は江里(3年/東京成徳大学高校)・加奈(3年/大妻多摩高校)に任せっきりですが)、50〜60ほどあるグループLINEからいつ連絡が来てもすぐ返せるように、常に携帯を確認したり。
日常における全ての行動は「サッカー部」を中心に回っていました。
こんな生活を続けていると、もちろん途中で心身ともに折れそうになることもあるし、「やめたいかも」と心の隅で思うこともしばしばありました。
それでも、ここまで頑張ってこれたのは、この組織に所属する選手が、周りから応援したい、支えたいと思われるような姿勢や熱量で、本気でサッカーと向き合っている姿を見て、それをずっと近くで支えたい、見ていたいと思ったからです。
入部した当時は、仕事を覚えることで精一杯で、正直選手一人ひとりの努力や成果まで見る余裕はありませんでした。しかし少しずつ仕事に慣れ、大きな仕事も任せてもらえるようになり、少しずつ周りが見えるようになってきたときには、すでに皆の虜になっていました。
グラウンドにいると、選手一人ひとりの努力が垣間見られる瞬間がたくさんあります。それは、マネージャーとして毎日近くでサポートしているからこそ見られる、特別な時間であると思っています。
私には渡邉加奈のようなコミュニケーション能力はないので、部員全員とたくさん話すことはできなかったかもしれませんでしたが、それでも日々皆のことを心の中で応援しながら、見守っていたつもりです。
そして、そのたくさんの努力が試合で発揮され、輝いている皆の姿を見ることが本当に大好きです。
マネージャーという立場上、試合の結果で一喜一憂している素振りを見せる暇はありませんが、それでも試合に勝ったら本当に嬉しいし、負ければとても悔しい。自分がベンチについて負けが続いている時には皆以上に落ち込んでいました(2年生の時に、自分がついた練習試合2試合で得失点-21点を経験したこともいい思い出です)。
今年は、有難いことにCチームのIリーグ担当として試合につかせてもらっています。
熱くて優しい心をもったカテゴリーキャプテンのてつ(4年/静岡学園高校)や、うるさいくらい声を張り上げてチームを盛り上げる昇樹(4年/神戸国際大学附属高校)を筆頭に、いつも高い熱量で練習しているCチームの姿を見て、皆と一緒に勝ちたいと強く想いながらサポートしてきました。
最近はなかなか勝つことができず、苦しい状況がつづいていますが、残り2試合、Cチーム全員で絶対に勝利を掴み取りましょう!
感情のままに書いていたらだいぶ話が逸れてしまいましたが、結局何が言いたかったかというと、周りのどんな意見よりも、自分の感情に従うことが大事だということ。
最終的に自分が決めた道であれば、周りになんと言われようと、どんな結果であろうと、自分が後悔しないように自然と努力するし、その過程で成長できると思っています。
少なくとも私は、自分自身の直感を信じてあのとき入部を決断したからこそ、周りに何を言われてもそれをむしろ自分のバネにして、ここまで悔いのない充実した4年間を送ることができました。
引退まで残された時間はわずかですが、皆の姿を目に焼き付けながら、ひきつづき最後まで精一杯サポートしていきます!
最後に、
監督・コーチ、スタッフの方々、選手をはじめ、日頃より応援してくださっているOB、OGの方々、保護者の方々、このサッカー部に関わる全ての方々へ、4年間貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
このサッカー部という組織にマネージャーとして入部し、個性豊かな同期・先輩・後輩とともにこの4年間を過ごせたことが、本当に幸せでした。
そして、ここまで何不自由なく、むしろ自由すぎるくらいに生活させてもらった家族にはとても感謝しています。特に、この4年間私の体調や勉強面のことを心配しつつも、結局最後はいつも背中を押してくれた母には、頭があがりません。
これからもたくさん迷惑をかけてしまうと思いますが、恩返しできるよう頑張ります!
他にもお世話になった方々はたくさんいますが、ここに挙げると永遠にブログが終わらなくなりそうなので、ここでは割愛して改めて直接感謝の言葉を述べたいと思います。
そして最後の最後に、一番近くで一緒に仕事をしてきた同期マネトレへのメッセージだけここで綴らせてもらい、ブログを締めさせていただきます。
藍
途中までではあったけど、一緒に渉外として活動してきた藍。2人で苦戦しながら大量のOB会報を印刷したり、新しい仕事をこなしたり、大変だったけどどれも懐かしくて楽しい思い出です。辛いことがあっても、藍の笑顔に何度も何度も元気づけられ、助けられました!本当にありがとう。
未来
入学式で出会ってくれて、一緒に入部を決めてくれてありがとう。未来がいなければ、今の私はないと思います。いつもくだらないことで笑い合ってヘラヘラしていたけど、その時間が本当に楽しかった!いつもマネ日記の圧かけてごめんね(颯もごめんね)(反省はしてない)。
結衣
誰よりも人のことを思って行動できる、心の優しい結衣。3年目にBチームのIリーグ担当として一緒についてから、苦楽を共にしてきた時間も一番多い気がします。結衣といると、嫌なことがあっても自然と元気になれるし、何でも相談できる唯一無二の存在だったよ。
いつも寄り添ってくれて、本当にありがとう。
莉乃
選手だけでなく、私たちのお母さん的存在でもある莉乃。莉乃がその場にいると、それだけでなんか安心します。誰よりも責任感を持って仕事をしている反面、アネックスではダラダラと映画を見ていたり(やばい、これ秘密か)。可愛い一面もたくさんある、そんな莉乃がだいすきだよ!
星楽
誰よりも自分を犠牲にして働いてきてくれた星楽。部のためを思っているからこそ、強く指摘する分周りからの反発もあったりして、辛い思いをしたことも多いのかなと思います。そんな役を、弱音も吐かずここまでやってきてくれて、本当にありがとう。星楽がリーダーとして引っ張ってきてくれたおかげで、私たちものびのびと仕事に全うすることができました。
4年間、本当にお疲れさま!
皆の存在が、私の心の支えでした。
いつも、本当にありがとう。
長くなってしましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
《お気に入りのプレー写真》
※撮影時のみマスクを外しています。
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元木 星楽(MG/品川女子学院)