4年生引退ブログ 田村 快「芽を摘む」 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~

☆4年生引退ブログ☆

 

 

 

 No.30 田村 快

 

 

「 芽を摘む 」

 

 

 





《プロフィール》

 


学部学科: コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科

出身校(チーム): 都立清瀬高校

ポジション: 元トレーナー,フィジカルコーチ,ドライバー

背番号: なし

 





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 『 芽を摘む 』





締切日を間違えていました。
ずっと19日が掲載の日だから,その3日前までにと焦っていたのに。
あと1日猶予が与えられたと思ったら,急に別のことを書きたくなってしまったので,いつもの練習前の食堂で書き始めました。
必死に書き上げた,当初の案である「大学サッカーで思い出に残っていること100選!!!!!」は,デスクトップの中に眠らせておきます。
ちなみに本当に「大学サッカーで思い出に残っていること100選!!!!!」は完成しているので,読みたい人は連絡ください。あげます。
 


申し遅れました。
他己紹介を楽しみにしていたランキング1位の田村です。
もう一つ残念なことといえば,安藤(4年/千葉県立八千代高校)のブログでマネージャーやトレーナーは言及されていたのにも関わらず,フィジコは触れられていなかったことです。納得いきません。
 



さて,書いてる途中でヤス(4年/大森FC)のブログ読んでたら泣きそうになっちゃいました。
今まで書いてきた他のみんなもすごくいい。
なんだかひと昔前の引退ブログといえば,4年間の後悔みたいなものを綴る人もいた印象でしたが,今年はそんな人一人もいませんよね。全員が自分の大事にしてきたことや,感謝を述べている気がします。
誇れる同期たちだと改めて感じました。
 


さて,2本目となるこの記事ですが,その「後悔」についてのお話を少しだけしたいと思います。
 
聞くまでもなく,誰もが後悔したことはありますよね?
私にももちろんあります。小学生のときのアレとか,大学のアレとか。
選手の皆なら,「あのプレーで」みたいな後悔があるかもしれません。
 
でもね,今朝気づいたんですけど,その逆ってあんまり無いなあって。
「ああ,あれやっといてよかった!」みたいな。
「後悔」にぴったりな対義語は存在しないようなので名づけようがないのですが。
 
あ,いやいやもちろんあるんですよ。日常で短期間に結果が出るヤツは。
雨降った時に,洗濯物取り込んでおいてよかった!みたいな。
あとは,長期間を振り返るケース。ブログの話題では何回か登場していますが,テツ(4年/静岡学園高校)の4年間のケアのことや,晴樹(4年/帝京大学可児高校)の幼少期のことなどがあります。


 
そういうものじゃなくて……。
ケガをせずに今日を過ごせた選手が,「あーちゃんと準備しといてよかった!」って,あんまりなりませんよね?
シュートを決めた選手が「先週のシュート練が活きたなあ!」ってまあこれはあるか。
試合で90分走りきれた選手が「日曜のリカバリーがあったからだよな!」ってあんまりなりませんよね?
 
私だって毎日そんなに思いません。
アップが良かったから怪我なく終わったのかな!とも思わないし,コンディションが良かったから勝てた!とも思わないです。
 
だから私が大事にしていて,みんなにも大事にしてほしいことは,そういった見えない先にある何かを信じて行動することです。
振り返りで感じることができないからこそ,先に感じてほしいんです。
ああ,これをやっとかないと怖いな,後悔するだろうな,って感覚を持ってほしいんです。
 
後悔の芽を摘む作業は一日に何十回もあるはずです。
このリカバリーちゃんとやらなければ。
スピードトレーニング本気で走らないと。
練習前の準備をちゃんとしておかないと。
 
選手だったときは,「ここでちゃんと付いていかないと怖いな」
審判をやっているときは「ここだと被っちゃって見えないから怖いな」
トレーナーだったときは「見てない時に見えない場所で何かあったら怖いな」
という感覚が時々ありました。(最も,どれも芽を摘めなかったので大成しなかったわけですが。)
 

現在の私自身も徳の高い人間ではないので,時々魔が差します。
(今日のアップはこれくらいでいいか。)
(3人しかいないから任せておいてもいいか。)
(この準備は気づいた人がやればいいか。)
(これを毎日共有するのは,始めるには遅いからもういいか。)
(別の人がやってたやつだからやりにくいなあ。)

 
その度に,心の中で自分に言い聞かせます。
いや,前にそれでケガ人出たことあるし,ちゃんとやらないと。
たとえ何人だろうと大事な選手なのだから責任持たないと。
円滑に進めるためには自分が準備をしておかないと。
何日かでも役に立てる何かを提供しないと。
選手のためになるならプライドは捨てないと。
 
そういった感覚が,私の原動力となっています。
身体に鞭打ってでも富士見に来て,やるべきことをやる。
(もちろん私も完璧に芽を摘めているわけではないので,まだまだ精進します。)
できることを努力してやっていないのに,嘆く資格なんてないと思いますよ。
 


今までの例は少し強迫にも近い気がするので,もう少しポジティブな方向に変換してもいいと思います。ちょっぴり不純な動機でも別にいいと思います。
この作業頑張ったら好きな子に振り向いてもらえるかな,とか,このゴミ拾えば今週のBIG当たるかなとか。
 


「後悔の芽を摘む」という意識でやっていたかどうかはわかりませんが,私の周りの指導者は,もれなく勝利のためならどんなことも惜しまない方々でした。
何人かのブログで「鬼コーチ」と表現されている,私の尊敬する元ボスも,今のサッカー部のボスたちもです。
それぞれスタイルは違えど,選手のことを第一に思ったり,自主練に付き合ったり。そんな姿勢をずっとそばで見てきました。
その方々に教え込まれ,背中を見てきたこともまた,私の原動力です。
 
そろそろ練習の時間なので,グラウンドに芽を摘みにいくとしますか。
 


 
日付は変わり,10/16の22時。
かっこつけたこと書いちゃったけど,キャラに似合わないかな?なんて,いつか3年のMGにもらったプリッツを肴に呑みながら思います。
敢太も結構いい文章書けるようになったじゃん。
 
そういえば今日のIリーグ最終節,かっこよかったな。
五味(4年/桐光学園高校)とか4年間で一番スライディングしてたんじゃない?って思うくらい。
優勝して盛り上げようってのに,責任感じて謝りだすやつもいるし,いつも通りしっかり笑いを取るやつもいるし。
関東も,Bの残り期間も,CのIリーグも,サタデーも笑って終われるようにしような。
 
もう一つの記事でもたくさん書いたのですが,一人一人,一日一日本当に多くの思い出で溢れています。
ずっと同じカテゴリーでやってきた人,あまり関わりがなかった人,喧嘩ばかりしてきた人,謝りたいことがある人,大切な存在の人,色々ありますが,本当にみんなが大好きです。
 
この場をお借りせずに,感謝を伝えたい人には然るべき時に直接伝えたいなと思っています。
 
眠くなってきたし,書くことが無くなってきたのでこの辺でおしまいにします。
毎日の練習後アンケートまだやってない人はすぐお願いします。寝られないので。
 
 
それじゃあ,また明日。
いい準備をしてグラウンドに来るように。

 



《お気に入りのプレー写真》




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鈴木 未来(MG/御殿場南高校)