米山 和輝(MF/多摩高校)
『 何者か 』
こんにちは。
コミュニティ福祉学部・コミュニティ政策学科所属のがんせんこと岩船諒です。
がんせんネタでいじられすぎて、電車のアナウンスにもツッコミを入れてしまいそうになっていた大学入学当初から、もう2年が経ちました。3年生のブログの最終盤を担当するということで、何を書くかとても悩みましたが、部活動から離れていた期間に感じたことを率直に書いていこうと思います。
自分はみんなも知っているように、翼(八千代高校/3年)と桂(同左)とともに八千代高校のサッカー部に所属していました。ちなみに、高校の頃から翼の熱苦しさは全く変わっていません。彼は台風が来て大雨が降る中、グラウンドに行って水抜きをしていたし、アップのパスコンにも関わらずシュートのような豪速球を蹴ってきました。普通に頭おかしい。髪型パイナップルだし。ただ、こんなにも熱い男が率いるチームに所属できていたことはとても幸せだったし、今考えても本当にありがたいことだったと思います。桂に関しては、守備の際のカバーリングが凄かったです。(ごめん桂、書くことなかった。)
そんな八千代高校を卒業し、晴れて立教大学に入学しサッカー部に入りました。大学に入って瞬さん(4年広瀬瞬/八千代高校)に再会した時は、凄くかっこよく見えたことを今でも鮮明に覚えています。(勘違いでしたが)
八千代高校に負けず劣らず、この組織にもすごい人たちはたくさんいます。選手権準優勝のチームのキャプテンを務めていた、諒(3年大塚諒/前橋育英高校)、被災した地元を盛り上げるためにサッカー教室を開いて多くの人に元気を与えた、けん(3年高山賢太郎/ロアッソ熊本ユース)、彼女の誕生日を祝うために12万ものお金を使った男気のある、達成(3年小林達成/東京農業大学第三高校)。他にもあげればキリがないほどこの組織は僕にとって尊敬できる、すごい人たちによって構成されています。
ここでふと思いました。
じゃあ、自分はどうなのか?
この問いの答えは意外なところで見つかりました。部活を辞めることを決めてから初めて、散髪をしに床屋に行ったときです。
なんと、自分を相手に紹介することができなかったんです。凄く驚きました。「普段はどういうことしてるんですか?」と聞かれたときに、今までなら「サッカー部に所属して、サッカーしてます。」と言っていればよかったけど、それが無くなってしまったからです。
この時初めて、岩船諒からサッカー部を取り除いたら何も残らないことを強く感じました。
自分について説明するときに「八千代高校のサッカー部です」・「立教大学のサッカー部に所属しています」と言えば「すごいね、強豪校じゃん」と自分が評価されている気になれたし、「立教に通っています」と言えば「頭いいじゃん」と、これまた自分が評価されている気持ちになれました。
でも本当にすごいのは、ここに至るまでの八千代高校サッカー部・立教大学体育会サッカー部を作り上げてきた人たちであり、立教大学を発展させてきた人たちです。
それなのに、組織に所属しているだけの自分を、すごい人が周りに沢山いる組織に所属しているだけの自分を、特別だと思い込んでいました。
凄く恥ずかしいし、情けない話だけど、これが僕の現状です。
ただ、本当に有難いことに、辞めるはずだったサッカー部にもう一度戻るチャンスをもらうことができました。
残された一年半という時間で組織に生かされる自分から、組織の中で活きる自分になれるよう、目の前のことに取り組んでいこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
《お気に入りのプレー写真》
試合中にコンタクトが外れた時の一枚