【4年生の想い】山本健太『利他と利己』 | 立教大学体育会サッカー部日記

立教大学体育会サッカー部日記

立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~


《4年生引退企画〜4年生の想い〜》

本日は、4年間で様々ないじりをされてきた、いじり要素満載の山本健太(MF/横浜市立南高校)が担当します!

恐らく、彼の事を嫌いな人はいないのではないかという程に多くの人に愛される魅力をたくさん待った選手です。

彼の想いが詰まった記事、ぜひご一読ください。



☆Vol.22 山本健太☆
『利他と利己』



立教サッカー部で1番の愛され男。
おそらく彼を嫌う人間はこの世に存在しない。ゴールラインを割ってしまうお茶目なクロスも、極端に傾斜のついたなで肩も、彼のチャーミングな性格の前では愛され要素へと昇華してしまう。
また、彼は立教サッカー部を1番愛した男でもある。ピッチ内・ピッチ外問わず献身的にチームのために尽力してきた。誰よりも熱く、誰にでも優しい彼は、引退を目前にしてなにを思うのだろう。彼の熱い想いに心打たれること間違いなし。(4年小山大輝)









あと一週間で18年のサッカー人生が終わる。


どうやら、この引退企画は多くの人が見てくれているらしい。同期も、それぞれが思うことをしっかりと言葉にしていた。自分も残り一週間で引退というこの時期に、思うことを自分の言葉で、赤裸々に綴ろうと思う。






では、早速。


「自分の損得感情を超えて、利他の精神を持つことが最大の”得"になる。」



サッカー人生18年で学んだ大きなことだ。

哲学ちっくな言葉を使ってしまったが、
つまりは、

「"周囲の人や組織のため"に起こした行動が、結果的に自分の”得”に繋がる。」ということだ。




例えば、

サラリーマンは"所属する企業の繁栄のため"に、自分の業務に取り組む。

アルバイトは"バイト先の売り上げノルマを達成するため”に、接客を改善し、新しい接客を心がける。

政治家は”日本を良くするため”に、国会で討論を繰り返す。



何かのために頑張れる彼らは、「やりたくない」と思う業務や仕事に日々直面しているかもしれない。でも、”組織をより良くしたい"だとか”そこの組織にいる人々や関わる人を幸せにしたい”という思いがある。だから「やりたくないな」と思う仕事にも尽力できる。

尽力した結果、周囲からの信頼を獲得し、多くのものを得ることができる。



サッカーに置き換ると、

昨年の関東リーグ昇格戦。
ギリギリの試合展開で、試合に出てる選手は120%でプレーできてた。めちゃくちゃ頑張ってた。その姿を見た多くの人が心を動かされたと思うし、応援もいつもの3倍くらいの声量で応援してた。


なんでかというと、チームとして「昇格させたい、したい」って気持ちが共有されていて、多くの選手が”立教サッカー部”のために行動を起こしていたから。”いま"自分に何ができるか考えていたから。だからこそ、「昇格」っていう結果が出たんだと思う。


誰かのために努力できるって、こんなにすごいことなんだって、そのとき改めて思った。



逆に、

部の仕事はめんどくさくて”したくない”から、何かしらの文句を押し付けてサボる。

応援で"声を出すのはめんどくさい"から、声は出さない。

メンバーを外されたのが悔しいから、コーチに文句を言いつけアップの手伝いはしない。



これらの行動は、自分の損得感情を優先して起こす、打算的な行動。もしも、サラリーマンが自分の昇進だけを目的に仕事をしていたら、政治家が選挙に当選するためだけに政治活動をしていたら、その企業は、日本はどうなるだろうか?



損得を優先して打算的な行動をとる人も、周囲のために行動できた方が”結局は”多くの得を得る。



自分の損得感情を超えて、組織・周囲のために行動することができるか?
置かれた環境で自分に何ができるか?




ぜひ考え続けてみてほしい。

”愛されるチーム”になるためにも、本当の意味で強い組織を目指してほしいと思う。



では、最後に

両親、サッカーを通じて出会った全ての方々、今までの人生で出会った方々、全ての人に感謝します。

皆様との関わりがあって今の自分がいます。

本当に、ありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします。




次回は立教が誇るお馬系ストライカー、吉澤泰成(FW/都立駒場高校)の登場です。胸に秘めた想いがある彼が何を語ってくれるのか、期待です!





アイリーグvs拓殖大学戦の後


同期との沖縄旅行



4年 山本健太