【4年生の想い】〜回顧〜 山縣恭平 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~


☆4年生引退企画☆

選手日記24人目は、考え方が大人でよく周りを気遣うことのできるお父さん的存在、山縣恭平(SanDiego Surf SC)です。


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宮園から愛想のカケラもない紹介を受けたキヨこと山縣恭平です。


今回は自分の経験や想いを書くことで、ご一読頂く皆様に何かを考えてもらう契機になればと、私のこれまでを嘘偽りなく書きました。

最後までお付き合い頂けると幸いです。








150名を超える部員、マネージメントスタッフ、監督・コーチ陣と41年ぶりの関東昇格を目指す


こんな大学生活を送ることを2013年6月、日本から遠く離れたアメリカの高校を卒業した自分は全く想像していませんでした。


2009年に父の赴任に伴い渡米した私にとってサッカーとは、英語を使用せずとも他者との対話を可能にするコミュニケーションツールであり
また、アジア人に対する”運動音痴“という固定観念を払拭し、日本人として確固たる評価を確立するための道具でした。

サッカーはあくまで英語に取って代わる代替品であり、人種差別に抗うための手段でした。

本帰国後、サッカーは無事その役目を満了し、大学生活において再びその”道具“を使用することはないだろう、そう思ってました。



そんな私が何故サッカー部の門を叩いたのか


”高校時代に目覚しい活躍をした2人の同期の存在“


入部理由はたったこれだけでした。


高校時代にアメリカにいたこともあり、選手権やインターハイといった所謂、全国大会には憧れがあったのでしょう。


選手権やインターハイ、世代別代表や国体、名門校で凌ぎを削ってきた同期・先輩後輩とサッカーをする。

たったそれだけで幸せでした。
それだけの想いが片道3時間・週6日の通学すら可能にしました。



ただ、入部届けを提出する際、2年間で退部するという条件を自身に課していました。

4年間に渡る米国での滞在で抱き始めたた夢を実現するため、卒業後は総合商社かコンサル業界へ進むと決めていました。
留学や学業に精進し就職活動に専念するため、2年間で退部するつもりでした。

だからこそ、
練習には真摯に取組み
出場機会を失うと悔しさを覚え
遅刻した際には猛省し
勝利した時には素直に喜びました。

模範的とは言えないまでも、真面目にサッカーに向き合ってきたつもりです。



そんな自分に転機が訪れたのは、退部するか否かを悩み始めていた2年目、

「関東昇格してくれよ」
漫然と発した一言は、自身に入部を決意させた同期の1人を怒らせました。


「“してくれよ”ってなんだよ。お前は”する“側だろ」


誰かが関東に昇格させてくれる
無意識にそう思って疑っていませんでした。


対話するため
人種差別に抗するため
自身の欲求を満たすため

自分のためだけにサッカーをしてきた私にとって、初めて組織の一部員としての自覚の欠如を意識させられた瞬間でした。


現時点での自分の立ち位置で
自分が与えられた場所で
何が出来るかを一考し行動する
そう考えるようになりました。

自身の未熟さを目の当たりにして以来、サッカー部での活動を継続するという決断をするのに、その後時間はかからなかったように思います。


2017年11月、体育会サッカー部員として、4年生として、2、3年前の自分とは少し違う気持ちでピッチに立ちメガホンを握りしめています。



関東昇格”したい“。
心の底からそう思える。


 

両親へ

23年もの間、常に大きな期待と愛情を注ぎ続けてくれた2人に恩返しがしたい。
サッカーをここまで続けられた理由の1つかもしれません。

妹を取り扱う習得度の遅さには甚だ理解に苦しみますが、2人は私の1番の自慢です。


自分の夢を実現するスタートラインに無事立てたことに、期待と興奮と不安が入り混じった気持ちですが、

「横須賀で1番裕福な老後を送らせる」

目標まであとちょっとです。
暫し、お待ち下さい。



次回は、中国語の講義を3年間取り続け(単位取得に失敗し続け)るだけでは飽き足らず、深い学びを得たい(単位が足りない)との理由で大学に週4日で通い続ける  山口剛史  にバトンを託したいと思います。


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関東大学サッカー大会 第3節
11月11日(土)
vs平成国際大学 
16:20k.o. @かもめパーク

アクセス
∟神奈川県横浜市泉区和泉町6505
:相鉄いずみ野線「いずみ野駅」より徒歩15分
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