- 日本の大転換 (集英社新書)/中沢 新一
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さて、この本、凄くいいよというご推薦だったので読みました。
「うわぁ。やられたよ。こんな風に書くのか。スゴイなこれ」
って感じ。
大震災、津波、原発事故を「人類史」の視点から描いて見せている。
この歴史的な出来事の意味を人類の「歴史」の中に位置づけて描いて見せている。
「こういうことができるようになりたいんだよなぁ」と思いました。
ふつうは短絡的に考えてしまう。
「大変だ! 」とか、「原発恐い」とか。
そして、短絡的に「日本脱出だ」とか、なんとかかんとか。
それは別に構わないのだけれど、でも、ちょっと違うんだよね。
うーん。
数学のテストで0点を取りました。
なぜだ?
勉強しなかったから。
じゃあ、勉強すればいい。
頑張ります。
みたいな感じ。
これで何が解決するの? と思う。
万に一つで、勉強してテストの点数が上がったと。
それが一体なんなのかと。ね。
ちょっと待てと。
数学のテストで0点って、そもそもどういう意味があるんだ?
みんな0点だったの? それとも自分だけ0点だったの?
普段からそうなの? そのテストだけわざとそうだったの?
分からないことだらけでしょう?
「テストはいい点取っていればOK」
「勉強すれば点数上がる」
「勉強していい点を取らねばならない」
という前提を勝手にしいて、短絡的に結論に飛びついてはいけないんだ。
なぜ? 短絡的でなぜいけないか。
それは「共有できなくなるから」だ。
まぁ、これはおいおい書くとして(笑)
人類の歴史におけるエネルギーの在り方の変化の歴史から
「原子力発電」というものをとらえ、今回の事故をとらえようとする。
こういうスケールで物事を見られるようになることができたらカッコイイだろう。
いや、これ、スゲーよ。本当に。
悔しいもんね。なんだか。