今日、本屋で見つけた。

渡辺京二傑作選③ なぜいま人類史か (新書y)/渡辺 京二
¥945
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超、過激な本です(笑)
でも、面白いですよ。

「現代の文明の最大の問題点は、それが自然の中の、世界の中での人間の自己了解を破壊しつくす文明であるという点にあります。―― 今日の文明の最大の問題点は、このようなひとりの特定の人間にとって意味を含む空間から、そういう特定な個人性と意味を剥奪してしまうことにあります。」


つまりね、相対主義に陥るぞと。
俺は俺、お前はお前の考え方がある。
それでいいだろって。
誰も絶対的なことが言えない。
それが現代文明の最大の問題点。


「何の意味も根拠もない世界であるからには、ひたすら個人を大切にして、自由にとらわれずに生きればいい、われわれはそう告げられているのです。―― しかし、そういう考えにもとづいて生きることは人間には不可能です。そういう考えにもとづいて組織された文明も、人間を生かしうる文明ではありません。」


で、そういう社会では人は生きられないぞと。
そりゃそうだ。だって、意味ないんだもん。
生きてる意味がない。もう、なんかイヤになる。
激しくむなしいでしょう。


「われわれは自分がこの世に存在することを意味あるものたらしめるような世界=自然観を、新たに樹立したいものです。―― そのような意味を人間に保証するような文明をねがわくば実現したいものです」


だから、そうでない世界観を新たに作りあげる必要がある。
それが現代の課題。それが人類史をやる意味。
地球が生まれ、生命が生まれ、人類が生まれた。
文化も文明もその中で生まれたということを自覚する。
「人間=自然」、「全部つながってる」という世界観を持とうと。


うむ。



そうでないと、つまらないもんね。