文章を書く最も効果的な方法はなにか知ってる?

原稿用紙の前に座ってウンウンうなることじゃない。
パソコンの前に座ってウンウンうなることじゃない。
まず、頭の中のものをドバッと吐き出すこと。

どんなものでもいい、頭に浮かんだものをそのまま書き出す。
これが「ブレインダンプ」。

何も浮かんでこないんだよ! って言う人には僕はこう言う。
「今、この状態、状況を言葉で表わすと何? 」と。

そうすると「行き詰り」とか「立ち往生」とか出てくる。
そしたら、それをもっと具体的に描写していけばいい。
今、ここ、この状況をどう認識しているかを言葉にしていく。

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試しにやってみようか。
頭の中をぶっちゃける。
文章を書こうとしている。
何についての文章?
文章の書き方についての文章。
ブレインダンプとマインドマップがどうして重要なのか。
どうして、それを知らずに生きていけるのか?
どうしてこんな便利なものを使わないのか?
どうしてこんなに簡単なのに難しいと思っているのか?
そういうことを書こうとしている。
これは、手を止めずにタイピングしている。
だから、ほとんど考えていない。
考えないで書く。それがブレインダンプ。
ひたすら、掘り下げていく。書き出していく。
吐き出していく。それがブレインダンプ。
手を止めないから冗長になる。繰り返しが多くなる。
だって、何も思いつかなかったら書きようがない。
まず、こうやって、超高速で書き続けること。
タイピングし続ける。手を止めず、描写し続ける。
それで何が始るかって? これで何が始る?
これは何の意味があるかっていうと、検閲を回避して頭の中を紙に落とすということ。
頭の中だけで考えている状態だと、「あ、これは使えないな」って感じて削除されてしまう。
そうすると何も出てこない。どんなにダメでもいい、とりあえず紙に書く。
出すこと。まず、それが重要。出さない限り0は0だから。永遠に0。
でも、出せば、20点でも40点でもいいから不合格でもいいから出せば、0ではなくなる。
0でなければそれを元にしてもっといいものにすることができる。累加の技法。
そういうこと。だから、まず、書き出すこと。紙の上で考えること。これが重要。
紙に書き出すとスッキリしてくる。頭の中でグルグルしているとスッキリしない。
あーーーー書けないーーーーーってなる。書けないなら書けないでいいから書けばいい。
こんな風に↑。そうすると、ずっと書けない書けない書いてるの飽きてくるから、どうして書けないんだ?
何を書きたいんだ?そもそも? みたいに広がってくる。それをどんどん広げていけばいい。
そうすると、こういう風に数分で膨大な量のテキストが吐き出される。
10分あれば1000文字余裕。これって不思議でしょう?
ふつうは原稿用紙1枚書くのに早くても15分、20分ぐらいかかる。
でも、ブレインダンプだと3分で書ける。リミッターを解除しているから。
文章がなぜ書けないかっていうと「リミッター」がかかっているからだ。
「これじゃあダメ」って勝手に判断して、切り捨ててる。足切り。合格点取れてない文章は書けなくなっているから。
こんな風に何言ってるか分からないような文章でもいいから書けってなったら文章を書くのは超簡単。
だって、自分が自分に言っている言葉をそのまま書けばいい。内言を。内側で独り言のようにつぶやいている言葉を。そのまま書けばいい。
そうすると、いろいろ問題がある。確かにそうだ。何を言っているか分からないし、言葉づかいもメチャクチャだし。それをそのまま出すわけにはいかない。支離滅裂なまま出しても読んでもらえない。
これはいいんだ。スケッチみたいなものだから。自分の書きたいことの原風景を写し取る。まず、自分の頭の中をそのまま紙に落とし込む。ただそれだけのためにやってるんだから、それを「これじゃあ人に見せられない」なんて考える必要ない。どこにもない。見せなきゃいいだけじゃん。って。
でも、見せたいわけ。だって、レポート書いて出せって言うからさ。そうでしょう?
そしたら、どうするか。ここでマインドマップが登場する。

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これ10分で1300文字。
原稿用紙4枚分10分で書ける。
異常事態でしょ?(笑)

でも、これはこのままじゃあどうにもならないから。
ただの雑談みたいなもんだ。
だから、マインドマップで整理する。

マインドマップはなにかっていうと「奇跡のノート法」。
ノートに書いたことってあんまり覚えてない。でもマインドマップだとばっちり思い出せる。
ノートに書くのは結構大変。でもマインドマップだったら単語しか書かないから楽ちん。
ノートに書くのは時間がかかる。でもマインドマップだったら単語しか書かないから時間かからない。
楽ちん、簡単、でも思い出せるって最強でしょう?

で、ブレインダンプで吐き出した文章をマインドマップに変換する。
マインドマップに変換すると整理される。きれいな並び方になる。
そしたら、マインドマップを元にして文章を書き直していく。

これがブレインダンプとマインドマップを使った最強の文章作成法。
なんで最強かというと、P・ドラッカーの文章の書き方と同じだからな。

「パソコンは使わないが、長年の経験からかなりのスピードで原稿を仕上げる技術を身につけている。
 まず、手書きで全体像を描き、それをもとに口述で考えをテープに録音する。次にタイプライターで初稿を書く。通常は初稿と第ニ稿は捨てて、第三稿で完成。要は、第三稿まで手書き、口述、タイプの繰り返しだ。これが一番速い。」 『ドラッカー 20世紀を生きて 私の履歴書』より

目次を作って、自分の考えを声に出してテープに録音して、それをタイプする。
いきなり文章を書こうとしたらドラッカーでさえそれはできないんだ。
だいたいみんな初稿が完成版だろう? 初稿で提出してるでしょ?
だから、うんうんうなって一生書きあがらないんだ。
まず、断片的に吐き出す。
それを整理していく。

それがいい文章を効率的に仕上げる方法。

最初からいい文章を書くなんてできっこないじゃないか。
書きたいことがなんなのかさえ分からないんだから。
まず、吐き出して、とにかく手を止めずにタイピングし続ける。
それから、それを元にマインドマップを作って、整理していく。
それから書き直す。

なんだかんだ言ってこれが一番速い。
絶対そう思う。
いきなり完成版を書こうとしたら手がとまる。
当たり前だ(笑)
自分が何を書くのか決める、どう書くのか決める、全体との関係を決める。
いきなり書くっていうのはこの三つを同時にやること。
全体像も見えないのに決まるわけない。
だから、書けない。
だから、まず、自分が何を書くのか決める。
そのためにまず自分の頭の中を全部吐き出す。
それで全体像が見えたら、どう書くのかも決まってくる。
でしょ? 順番にやる。いきなり全部やろうとしてもできっこない。
それは、人間の頭はそんな風にできていない。
ムリムリ。
なのに、なんでさ、いきなり書こうとするわけ?
それって「痩せたいけど、食べたい」みたいな無理言ってる。
「書きたいけど、一発で決めたいんだよね」みたいな。はぁ?って思う(笑)

知らなければいけないことは一つ。

「人間の頭は文章で考えるようにできていない」

ってこと。
言葉としてはかなり断片的。思考はむしろイメージによっている。
映像、感覚、それらをまず言葉に変換することが必要。

だから、自分がどんなイメージを持っているのかということを断片的な言葉で書き出すことが重要なんだ。
キレイに、論理的にしていくのはその後でいい。


このページ 参考にしたらよいかもね。要はそういうことだって感じでまとまってます。