小中学校の時にはほとんどの方がお世話になった経験があるであろう

サクラマット水彩ですが現行品ではなく錫張り鉛チューブについて

画像は金銀入りで金色に赤の横じまがベースカラーになっていますが

金銀なしセットの緑にえんじ色の横じまがなじみ深いかと思います。

 

 

正確には錫張り鉛チューブといって鉛が絵の具のメディウムで腐食されるのを防ぐために内側にも、また鉛は黒ずんで美観が悪くなるので外側にも錫がはられています。

昭和25年(1950年)から発売されてからこの錫張り鉛チューブが使われており、鉛の毒性が環境汚染につながることが社会問題となってきたため、サクラクレパスさんでは平成7年(1995年)に現行品となるポリエチレン樹脂を使用したポリチューブに変更されています。

この錫張り鉛チューブ入りの水彩絵の具ですがあまり使わない色ではネジ式の口の部分で絵の具が固まってしまい後ろの折ってとじてある方から出したりしました。

あとはチューブが破れて中身が出てしまう事故も…。

でも、中身の減り具合がすぐわかるといった利点も!

 

そしてセットの内容が変わっていることにお気づきでしょうか?

 

まず、

①昔の錫張り鉛チューブは白色が他の色よりデカい!

②そして昔は緑色ではなくビリジアンです。(ぺんてるのエフ水彩は現行品もビリジアンです)

③昔は色の表記が『うすだいだい』ではなく『はだいろ 』です。

 

『はだいろ』については2000年頃『はだいろ』の呼称は、国際化による現代では『はだいろ』と言う色名から連想される色にはばらつきがある等から変更されたようです。

 

時代の流れから姿を変えていってますが今でも子供たちに馴染み深いサクラマット水性でした。

 

ご覧いただきありがとうございました。