『象がふんでもこわれない』
この有名なキャッチコピーで一世を風靡した
サンスター文具のアーム筆入れ
発売は今から60年近く昔の1965年(昭和40年)
当時普及していたのはセルロイド製やプラスチック製で
セルロイド製はは落としても割れにくかったが、わずかな火種でも引火して燃えてしまうという欠点があったり、プラスチック筆入れは燃えにくかったが、床に落としたり踏んでしまうと簡単に割れるという欠点があったのです。
そこで開発者の方がテレビのニュースを見ていたらカミナリ族(暴走族)が信号に向かって石を投げている。だが、石が当たっても信号機のランプは割れていない、ガラスなら簡単に割れるはずなのに「あれはガラスじゃないのかも。もしかしたら新しい筆入れに使えるかもしれない」とその素材を調べたら当時は新素材だったポリカーボネートだと判明。
そのポリカーボネートで作られたのがアーム筆入れです。
アーム筆入のアームは腕のことですが、当時人気だったプロレスのレスラーが力強く腕を組んでいる様が筆入れの丈夫さを連想させることから名付けられたそうです。
そして2年後の1967年から始まったテレビCMが実際に象にアーム筆入れを踏ませるというインパクトのあるCMだったのです。
当時の小学生たちはこのCMに触発されて踏みつけたり、落としたり、金づちで叩いたりと過酷な実態実験を施しましたが壊れませんでした。
このアーム筆入れですが弊店の取り扱いはありませんがNEWアーム筆入れとして形を変えて現在でも販売されています。
こちらは非売品ですが展示してあります。
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