こんにちは。
大阪府守口市の笑いあふれる教室『ピアノ教室セシリア』、
日本作曲家協議会会員、もりやみつよです。
いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。
3番に出て来た回音。
9番第4楽章のメロディも、3番6楽章と似ています。
これは3番第6楽章。
3番6楽章が、テーマが出たらほぼ安定した主調なのに対して、9番4楽章は、楽譜で見たらそうじゃないのですが、6音下行していく時、幅的には全音です。
何か全音音階って「なんだろう~芽が出たぞ~」みたいな、理科のTV番組の「疑問系」の時に流れるイメージですが。も少し高尚に言うたら、ドビュッシーとか使ってますが。
こんなに美しい全音音階は聞いたことないです。
…いや忘れてるだけか…(笑)
それが黄金色から薔薇色への変化を生み出しています。
もしかしたら…ワーグナー『トリスタンとイゾルデ 愛の死』を意識してたのかなぁ。
回音のモティーフがそうだから…。
意識してなくても、もう機能和声に拘らんでいいねや…と思ってるか。
同じような回音が9番に、これでもかと言うくらい出てきます。拡大、縮小、色々です。
ただ違うのは、3番は元の音に戻るけれども、9番は基音を挟んで4音で出来ているパターンがほとんどです。
4楽章冒頭は基音が長く伸びて、その後4音で動きます。
この基音は「自己」「私」というものかなと思います。
5音にしても4音にしても、必ず基音に戻ります。
その自己をずっと強固に保てる人はいない。
天候によっても何かの出来事によっても、気持ちなどは左右されます。ヒトだから当たりまえ。
でも頑固で融通の利かない自分と言う意味ではなく、本来の自分、マーラーで言えば癇癪を起したりじゃなく、本当は愛情深い、大自然と常に対話しているような純粋な精神…。
そこに落ち着けばいい。
時間かかっても何度ブレてもズレても、本来の自分に戻る…。
それからまた、ズレたりブレたりすることもある。
そしたらまた、落ち着いたら元に戻ればいい。
寄せては返す波と同じ。
上に行っても下に行っても必ず戻る場所。
それが第4楽章の長く奏される最初の音・基音。
3番の時はまだ若く、自己から見つめたこの世の成り立ち、次元、宇宙。
9番では、最愛の娘をなくしたり、最愛の妻とうまくいかなかったりなどの人生経験もあり、自分を責め相手を責め、もしかしたらこの世の理…神を責めたかもしれません。
壮大な宇宙に心を飛ばして感じて、それを音楽として譜面に書ける才能があっても、近くにいる愛する人を事あるごとに傷つけていたかもしれません。
彼女も病で倒れ、彼もまた病を持ち。
書いている時はヨメさんは傍にいなかったし。
ヨメさんが建築家の青年とイイ感じになるのは、作られた後の事なので、そこは関係ないとしても。
ヒトって、何か大切なものを失いかける時、失うかもしれない時、色々反省します。
…まぁ少しの間としても。
私など、反省はしょっちゅうするけどすぐ忘れる。
荒れ狂う感情もやがて、諦め、自嘲と…受け入れた時、「ああ、この世界はこんなにも静かで美しい…」と、大きすぎる「我」が静まって基音に落ち着いた…のかも
自己がわかった時に、マーラーが歩み出すのは黄昏への道。
その時点では「正午」。
一番影が短いところ。
それだけ色々のたうち回ったんです。
本来の自己に戻った時、自分のイヤな部分…影も一番なく、光照らされている時。
『自分が歩み行くべき夕暮れへの道を、自分の最高の希望として祝う時。それは或る新しい朝への道。
そのとき、没落して行く者は、自分がかなたへ渡ってゆく者であるり、みずから自分を祝福するであろう。
そして、彼の認識の太陽は、彼にとって真南に位置しているであろう』(ツァラトゥストラ)
マーラーがその時点で、何時にいるのかはわかりませんが、近い未来に来るはずの黄金色の黄昏、そして落日を描いたのかもしれません。
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