こんにちは。
大阪府守口市の笑いあふれる教室『ピアノ教室セシリア』、
日本作曲家協議会会員、もりやみつよです
。
いつも読んで下さって、どうもありがとうございます
。
昨日、ドストエフスキー『白痴』のDVDの音楽担当、イーゴリ・コルネリュクの音楽について書きました
。
ハリウッドの有名音楽家たちと違い情報が少なくて、調べるのにかなりかかりました。
少ししか出てこないのですが、フィギュアスケートが人気の我が国でもファンがたくさんいた王者・プルシェンコについての、ロシア語記事を翻訳している方の記事にHITし、ラッキーでした
。
目の保養じゃ～
イーゴリ・コルネリュクの曲で滑っていたのでした。
その記事で、イーゴリ・コルネリュクが大変な仕事だった
とインタビューで答えていました。
興味のある方はどうぞ～
。
何が大変やったか、ですけど。
『コーチ「ここで彼は呼吸を整えないといけないんですよ。
ここのフレーズを２秒長くして、別のところで同じだけ短くするわけにはいきませんか
曲中ではテンポも、特徴も変えずに
」
実は、５回作曲をやり直したんです
。
もうこんなことやりたくありませんよ
もし何かうまくいかなくても、今まで曲を作り直した事はありません。それはもう諦めて、新しく作ります』(引用)
こういう感じやったんちゃうかな
。
コ「何ぬかしてけつかっとんねん
じゃかあしぃわ
もう出来上がっとるもん、
どやって変えるねん
どやってテンポも変えんと、
長さ変えんねん
はぁ～
やれるもんやったらやってみぃ
ドアホが
」
それ、ホンマほんの少しですがわかります
。
コルネリュクさん…心中お察し申し上げます
。
ソチ大会のオリンピックの時やったかな。
FBの友達はピアノや楽器の先生方が多いです。
フィギュアでもクラシックの曲をよく使いますし、ショパンのバラードが使われていたので、何か盛り上がってはりました。
ほんで
「何であそこで溜めるかな～
」
「何であそこ、繰り返すかな～」
とか気になるようです。
昔、五輪や世界選手権などのフィギュアスケート女子の曲は、ヤマハのオリジナルコンサートで活躍していた子達の曲が多かったです
。
ほんで、ほんのカケラだけ絡んでいて、知っていました。
上記の記事でコルネリュクさんがドッカ～ン
となってはった事と理由は同じです。
まず、曲を作ります。
それで終わりではなく、そこからなのです。
『曲ありき』ではなく『競技者ありき』なので、例えば3.5回転を入れるとしてその前には助走が何秒、ジャンプする時、離氷から着氷まで何秒とか、秒単位で演技構成が決まっています
。
その後にも次々ジャンプやステップ、スピンなどありますし、秒単位で決まっています。
曲は曲で子供(&先生)が時間内で作っています。
この方の時代やったかな
その曲に実際合わせて滑った後に「ここはもっと速く」とか「ここからここに行くまでに時間が必要だから溜めて」とか注文が入ります。
なので、その演技に合わせて溜めとか、急きとか入って行きます。溜めても時間が足らん時は、もう一度フレーズを繰り返したり、あるいは盛り上がりがズレるようなら、どこかを削って盛り上がりを増やすとか、そういう作業があります。
「溜め」の時はまだいいです。
「ここからここをもっと速く
」の場合に「こんな音数どうやって入れっちゅうねん」みたいな事になります。
その1秒、0.1秒単位の音楽の流れが、やっぱり競技者とシンクロして決まった時は、気持ちいいですよね。
今はデジタル時代なので、もっと細かくPCで作業できるかもしれません。もし選手が「ここからここ、あと.05秒長くしてほしい
」と言えば、きっとチャチャッと出来るのかも。
音楽の切り貼りも、すごくラクになってるかもしれません。
CDでノーミスなのは、そういうことですから。
ええとこ取りしてるわけです。
それは感激するくらい完璧に仕上げてくれるそうです
。
コルネリュクさんが言うてはります。
「作曲するということは、その作品は作曲家に属するということです。でも、何らかの一部が離れると、それはその人の子供のようなもので、独立して生きていくということです」
それは嬉しくもあり、寂しくもあるということでしょうね。
ただ「子供(楽曲)」が活躍してくれたら、嬉しいものです
。
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