横浜にぎわい座の帰り、深夜0時を回ったJR新宿駅で喉が渇いた私は自販機で飲み物を買おうと思い、「スイカ」を手に自販機へ。
「ピッ」と「スイカ」を近づけると残金が表示される。そして、飲み物のボタンを押すと下の取り出し口の蓋が「グイーン」とゆっくり開き始める。「おお!」と感動しながら待っていると、押したものが出てこない。「おやっ」と思い、もう1回ボタンを押すと取り出し口の蓋が締まり始める。
「ああ!」と明らかに焦りながら無闇に手を突っ込んだりしてみたが、ダメ。仕方なくもう一度「スイカ」を近づけボタンを押す。何度やってもダメ。そこへすかさず私の後ろに並んでいた男子高校生が「ボタンを押してから、スイカを近づけないとダメなんですよ」と声を掛ける。
「ええ!」と絵に書いたようなビックリリアクションをとった後、言われたとおりにすると「カタン」と飲み物が落ちてきた。
「ああ、ありがとう」と実に柔和でさわやかな高校生に対してお礼をいいその場を立ち去る。
喉を潤しさながらふと考える。私が高校生の時、30過ぎの男が機械に対応し切れてない現場でやさしく声をかけられたであろうか。心の中で「けっ、バカな大人だ」と思ってそれでお仕舞だったに違いない。まぁその時の子も「早くしろバカ」と心の中で思いながらのセリフだったかもしれないが。
それにしても、機械に対応できないわ、そこで買って飲んだのが「ヘルシア緑茶」で微妙に体に気遣ってるわ、と、おっさんであることに言い逃れが出来ない瞬間であったと認識。