中日。「ちゅうにち」ではなく「なかび」です。
今日は十両の土俵で珍しい取り組みが。
「五城楼」と「琴春日」との取り組みで、両者もつれて土俵下へ転落。「物言い」になり結果取り直しになったのですが、「五城楼」が怪我でもう一番取ることができずに最終的には「琴春日」の不戦勝ということに。
こういうケースは昭和29年秋場所「力道山」と「前田山」の取り組みで「力道山」負傷のため取り直し不戦勝となった「前田山」というものが記録であるそうです。
しかし、協議の結果を場内に知らせる時、マイクのスイッチが入っておらず音がならなかったことに対してアナウンサーが「マイクが入っていない」と冷静に実況。そして、マイクをいじって今一度しゃべり始めるがまだ音がしない。その時「また入っていない」とまたまた冷静に実況。ハプニングの時にこそ自分の意見や感情を抜きにして起きていることを実況する、それがNHKアナウンサー全体へ行き届いた教育なのでしょう。
そして、今日の中入り特集は「大鵬」親方。ご当人を正面解説に迎えて幕内取り組みを放送という豪華な感じに。始めは昔のいい話しを聴かせてくれていたのですが、話が「稽古」ということに触れると一変。今の稽古はなっていない、もっとちゃんとやって欲しいという内容の話しに終始し、取り組み中にも実況する暇を与えないほどの熱弁。その様子は家元が落語に対して熱く語るものとなんら変わりないもので、大相撲中継をみながら「もっと稽古しないと」と奥歯をかみ締める。