きたきた捕物貼から始まって、宮部みゆきさんに沼ハマりです。


図書館で本を見つけては借りて読んでます。


今回は三島屋変調百物語の、いきなり5番目(伍之続)から借りました。

だって1〜4がなかったんだもん



1話目は怖すぎるので割愛します。あせる


2話目のもんも声飛び出すハート

もんも声とは、この世の者でないものに話しかける声のこと。


もんも声の人はその声を理由に、何かあると怪しまれたり疎まれたりしてしまいますが、今回のお話では、そのもんも声の人はそんなことにもめげずに、自分の力をフルに使い、あやかし(化け物の類)の知恵を借りることで、お城の困りごとを解決していきます。


最後の方で、幼くして亡者となってしまった城主のあやかしが言うセリフに、なぜか号泣してしまった。


ーーーせい(←「せい」はもんも声の人の名前)


⋯(略)⋯


わあは⋯(略)⋯武者人形よりも、この大蜘蛛の方がいい。

この化け物こそが、わあの容れ物。

醜くともよい。恐ろしくてよい。

この化け物は、一座が諸国を巡ってあの人形芝居を演じるたびに、行く先々の土地の英傑の手で退治されるのであろう。斬り伏せられ、ばらばらにされるのであろう。

わあはそれでよい。一座と共に旅し、その土地の災いを一身に集める形代となろう。そして何度でも打たれよう。滅びることを寿がれよう。そのたびごとに、憎まれ忌まわれて消えてゆくこの世の邪魔者、悪しきものどもの恨みと悲しみを、わあは喰らおう。喰らって喰らって清めてやろう。そのようにして、この世の衆生を守るものとなろう。


⋯(略)⋯


めっちゃくちゃネタバレなんだけど(ごめんなさい)、まだ子供の幽霊なのに、こんなに固い決意ができるなんて、なんてすごいんだろうと思ってしまった。



宮部みゆき沼は、底なし✨