niwasi
それにしても 渋いです。
僕が何丁か面倒見てもらっている鋏鍛冶のオヤッサン。
円熟された 渋み が あります。
これは、こないだ ある親方の鋏を預かって、
調子を見てもらいに行った時も 一枚です。
正直 僕が見ても ガタガタ・・・
『よう、こんなモンで 大事な施主さんの庭木切ってたなぁ・・・。』
って思うような ガタガタな道具です。
オヤッサン 「青紙やなぁ、よう使こてるなぁ・・・。」
僕 「ヤバいっしょ!」
オヤッサン 「やろかぁ。 良うなるでぇ。」
僕的には、 オヤッサンの所に帰って来ただけマシやなぁって思いました。
道具は 毎日の手入れで 道具 か どうでもええモン か 心の呼び名 が変わってきます。 大切なモンやと思うんですが・・・。
実は、僕がこんな会話をしている間、
相方の釜ちゃんが、オヤッサンの打った沢山の鋏 (両手鋏)を、
物色していました。
修理を終えた オヤッサンに、
釜ちゃん 「この肉厚で、この刃つけて6寸で一丁打ってもろてイイですか?」
オヤッサン 「ええでぇ。 いずれ造るんやったら、早い方がええで。」
釜ちゃん 「じゃお願いします。」
そんなこんなで ええのん 出来ました。
白紙6寸 5ミリ厚 です。
この鋏はオールラウンドで活躍しそうです。
肉厚なのに軽いし、バランスが良いです。
また 銘鋏 が生まれました。