taisetu na koto
今日は朝から雨が降ったり止んだり・・・。
「今日は無理やなぁ・・・。」 っと中止を決定しました。
こんな時にしか出来ない大切な事があります。
僕らが 日頃世話になっている道具 の 手入れ です。
日頃の手入れでは納得できない道具の一つに 植木鋏 があります。
手に取ってみて 「もうちょい、こないならんかなぁ。」って思う事が・・・。
今回、気になった 鋏は津島型の ええムード の鋏なんですが、僕は日頃、違うタイプ(バネ付きの長穂)を使っているので、あまり 出動 していませんでした。
が、しかし・・・。って言うか急に。
「チン!チン!」と植木屋らしい 音 を鳴らしたいなぁっと最近又、現場で使っています。
実は八年前に型取りをして特別に打ってもらった幼馴染とお揃いの鋏なんですが、久しぶりに手に取って使っていると 蕨が狭くて 疲れるんですよ。
「久しぶりだからかなぁ・・・。 鋏の使い方が変わってしまったのかなぁ・・・。」と自問自答を繰り返しの今日この頃でした。
そして「おやっさん に見てもらうしかない。」っと言う事で おやっさんの家に行きました。
僕「おやっさん 居ますか?」
おやっさん「はいよぉー。」
僕「蕨キツイねん。どないにか、なりますか?」
おやっさん「おぉ。裏に、まわりや。」
家の裏が 鍛治場 なんです。
蕨を広げてもらうのは、すぐに出来たのですが、 刃こぼれ があったので来たついでに 裏スキ もお願いしたんですよ。
これは、今おやっさんが製作中の青紙の花鋏です。えらく豪華な鋏ですよねぇ。
この後、焼きをナマすそうです。
てな感じで 色々勉強させてもらっているうちに僕の鋏が出来上がってきました。
「やっべぇー」 「明日から又 チャンチャンに切れるやんけぇ
」
道具があっての職人、道具を作ってくれる人が一番の相方。
あらためて実感しました。
いろんなスタイルがあるでしょうが、僕は この大切な付き合い を忘れた時には職人じゃなくなってしまうと思っています。