寂しくないかな
辛い事ないかな

寒くないかな
暑くないかな…

事ある毎に心配な気持ちで溢れる。

でも

本当に何考えてんの

だからあれ程言ってたのに。

よく考えてから行動するんだよ、って。

こうやって

蒼がいてくれた時と変わらず
お説教したい気持ちにもなる。

私の中で蒼は
やってみたい衝動を
抑えられなかったんじゃないか、って
思う気持ちが拭えない。

生きる事に疲れていた
生きる意味が分からなくなった

この気持ちが蒼の中にあったことも
事後、知り得た事実だけれど

でも
あんなに怖がりな子が
あんなにビビりな子が
あんなにポジティブで
ハチャメチャに元気な子が

私が見てきた15年間の蒼からは
そこに至るまで思い詰める
という事が
どうしても想像出来なくて。

私自身に蒼を追い詰めた自覚はある。
蒼の様子がおかしくなった事にも
気付いてる。

それなのに
どうしても
やってみたい衝動を
止められなかったんじゃないか

こっちの気持ちの方が
大きかったんじゃないか、

そう思ってしまう。

心配の気持ちは常々ある。
でも時々
呆れた様なチカラが抜けてしまうような
そんな気持ちを蒼に対して抱く事がある。

家出を繰り返した蒼。

行ってみたい、を
抑えられなかった。
あーもうヤダ、と
何も考えずに遠くに行ってしまっていた。

その度に新幹線で行く距離をも
迎えに行った。

衝動を抑えられないんだな、
と思った私は
蒼が最後に家出した時

いいよ、もう。
何時でも迎えに行ってあげるから。
無事に帰って来てくれるなら、
何処にでも迎えに行ってあげる。

そう言った。

根気よく向き合えば
いつかこの
フラッと行ってしまう衝動も
消えて無くなるんじゃないか
そう思ってた。

でもさ、蒼。
今、あなたがいる場所が
分からないよ…
そこへは迎えにいってあげられないじゃん
遠すぎるよ…

なにやってんのよ、もう、、


こんな風に
チカラが抜けていく時がある…


今日はそんな日。
朝からボーッとして
元気が出ない…


私の目に見えていた頃よりも
ずっとずっと深く
私の心のド真ん中に
毎日毎日居座る 蒼。

本当の愛を
蒼を喪って学んだ、

間違いなく
産まれた瞬間から
愛していたけれど
想う気持ちや大きさ、重さは
今の方がずっとずっと深い。

そんな気がする。

違う場所にいて
私の目には見えなくても

私は永遠に
蒼のお母さんなんだ。

そんな当たり前のことを
ボーッと考える日…。

こんな日があってもいいかな、、