今日で1年が経ちます。
復興が進まない被災地の中で、被災住民が津波のガイドで復興しようと取り組む田野畑村へ昨日行ってきました。
最近体験型観光で注目されている田野畑村の原動力はNPO体験・たのはたネットワークの活動無しに語れません。
この仕掛け人である現田野畑村役場復興対策室の渡辺さんに被災状況と復興計画を教えていただきました。
先ず島越駅です。
駅やホームは跡形もありません。レールを支える橋脚と遠くにトンネルが見えるだけ、
あるのはホームに上る階段で9段だけ残りました。他に駅前に宮沢賢治の石碑です。

駅舎のコンクリート基礎と床のタイルがなんとも無残です。
この場所はメモリアル公園として残したいと考えているそうです。

次に行った先は海岸に建つホテル羅賀荘です。
3階まで津波が押し寄せたそうですが全員5階に非難しており無時だったようです。(左に10階の宿泊棟)
今回の津波で安全が証明されたことでホテルを修復して営業を再開するそうです。
今年の11月を目標に復旧へと始動したそうです。

最後にホテルの港で語りべの研修会が行なわれていました。
この港の猟師でガイドの方が、津波が襲ってきた当時の様子を丁寧に話していただきました。
壊れた防波堤や津波に襲われた集落を観て、さらにガイドさんの真剣な目に、悲惨で辛かったと思われる状況が想像できました。

そして、「最後に伝えたいこと」と言って注目したところ ガイドさんは涙で言葉がでません。
唇を噛み締めこらえたものの、とっさに海に向かい合掌・・・。全員が沈黙となり合掌しました。
少し落ち着いたところで再び話し始めました。
「私の友人や知人も津波で亡くなった。」
「なぜか被災後にも亡くなる人が多い、生きる気力が失せてきているようだ。」
「復興までまだ遠いが、田野畑に多くの人に来てもらいたい・・・。」
研修に参加された皆さんが復興を願って頑張っておりました。
短い時間でしたが、被災していない私が返って勇気をいただきました。
田野畑の皆さんありがとうございます。そして私達も復興へ努力します。 感謝。
こうちょう