3種の神器 ビーコン ゾンデ棒 スコップ | 北東北三県アウトドア情報の発信

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森に入るときは雪崩が心配です。

私たちはツアーを開催するときに必ず持っていくものがあります。


ここで問題。
バックカントリースキー、スノーボードで3種の神器と呼ばれるものはなんでしょう??
鏡、玉、剣
ではなく、
テレビ、洗濯機、冷蔵庫
でもありません
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ビーコン、ゾンデ棒(プローブ)、スコップ
この3つになります
バックカントリーではスキー場と違い、常に雪崩に遭うリスクがあるということを自覚しなければなりません。
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・ビーコン
457kHzの電波を発信する機器です。
電源を入れると電波が発信され、捜索モードに切り替えると電波を受信する機器です。
雪崩に人が埋まった場合には、このビーコンの電波を頼りに探し出します。
電池の残量が70%以下の場合には電池を交換しましょう。
ビーコンの扱いには十分な訓練が必要です。
最新型のビーコンを持っているが一度も使ったことのない素人の人、
旧式のビーコンだが、山岳救助隊員で扱いに慣れている人、
ビーコンで人を探すときに一体どちらの人が早いでしょう?
正解は最新型のビーコンを持っている人です
ビーコンは3万円~7万と非常に高価です
もし仲間を探し出す時に
「あの時に高性能のビーコンがあったらすぐに探し出せたのに・・・」
と後悔しないように購入する方は高性能なビーコンを買いましょう。
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・ゾンデ棒(プローブ)
ビーコンで要救助者がここだ、と特定が出来たら、このゾンデ棒で突っついて確かめます。
もしくはビーコンを装着していない、雪崩の衝撃でビーコンが破損して電波が発信されていない、という場合には救助者で1列に並んで雪面を50cm間隔で突っついて探し出します(ゾンデレーンと言います)。
普段は写真のように折りたたんでいますが、
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伸ばすとこのぐらい長くなります
真ん中にクツを置いてみましたので大きさの比較の参考に。
モデルによって2m~3mの長さがありますが、購入の際には一番長い3mの購入をおすすめします
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先端に旗をつけると色々なことに応用できます
たとえば、
雪洞を掘った時に間違って他の人が上を歩かないように目印に立てる、
視界不良の状態でゾンデレーンを行う時に間隔が取りやすくなる、
などなど。
赤布1枚で出来ますので加工してみてください
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ゾンデ棒には50、100、155とメモリが書いてあります
これはそのまま50cm、100cmという意味で書いてあります
積雪がどのぐらいあるのか知りたい時に雪面に刺すとすぐに分かります
当然ながら3m以上の積雪の場合には計測不能となります
写真のものは見やすいように1m、1.5m、2mの部分に蛍光テープを巻いています
滑らないようにグリップテープを巻くのも良いでしょう
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・スコップ
ゾンデ棒で突っついて要救助者がいることが確認出来たらスコップで掘り出します
あまり近くまで近づいて掘ると、要救助者を傷つける場合があるので近づいたら手で掘り出しましょう。
写真のものは背負えるようにヒモをつけています
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雪山用のものはアルミ合金製で軽量に作られています。
あと持ち運びがしやすいように組み立て式になっています

以上の三種の神器の説明でした
この3つの道具は「雪崩に巻き込まれてから」使うものです
持っていれば大丈夫、というわけではありません
ご理解ください