くーちゃんです。
9月29~30日に 自然公園財団主催の 「岩手山外来種駆除」 のお手伝いに行ってきました。
今シーズン6回目の作業でしたが、私は今まで予定が合わずに行けなかったので、初参加です。
7:30 馬返し登山口に集合。
いつもはトイレの下の登山者用駐車場にとめますが、今回は「作業車両」のサインを貼っていただき、
特別に上の駐車場まで通してもらいました。 たかが100m程ですが、なんだか得した気分![]()
今回の参加は、自然公園財団の方2名+山小屋の管理人(山岳救助隊)の方4名+私でした。
食材などの荷物を分担して背負い、いざ登山開始!
とてもいいお天気で快調に歩き、私が今まで行ったことのなかった旧道にも案内していただき、
11時過ぎには 宿泊する8合目の山小屋に到着。
荷物を降ろし、お昼ごはんを食べたら、さっそく作業に出かけます。
この日の作業は、岩手山の火口丘 「妙高山」 の東側お鉢内の外来種駆除です。
ここで言う外来種とは、「西洋タンポポ」 のことです。
綿毛が岩手山まで飛んでくるの?と思いますが、風で飛んできたのではなく、
登山客の靴などについて持ち込まれてしまったものです。
西洋タンポポは繁殖力が強いので、すでに日本中で被害が出ているように
放っておくと どんどん在来種の生息領域を侵略してしまいます。
岩手山には日本の在来種 「エゾタンポポ」や「コマクサ」 などの貴重な種もあるので、
本来の生態系を壊さないためにも、定期的に駆除を行う必要があるのです。
この時期は他の草が枯れ始め、タンポポだけが緑色に残っているので探しやすいはずなのですが、
すでに5回駆除作業をした後なので、夏以降に生えた小さなものか、探しにくい所にあるものを
よーく目を凝らして探さなければなりません ![]()
タンポポに良く似た草もあるので、間違って抜いてしまわないようにするのにも気を使いました。
以前登山客が、エゾタンポポを外来種だと思い 抜いてきてしまったということもあったらしいので、
個人的に駆除作業は行わないようにした方がよいかと思います。
見つけたら、除草用の棒を使い 「根こそぎ」 抜きます(根が残るとそこから再生してしまうので)。
↑ 4時頃まで作業した初日の、私の成果です! 隣は「イワギキョウ」。1株だけ生き残ってました。
天気も良かったし、せっかくなので岩手山の頂上に登ってから山小屋に戻りました。
山頂から見る 眼下に広がる雲海の眺めは素晴らしかったです![]()
山小屋に戻り、夕食の準備。メニューは 「山男」 達の料理、モツ鍋でした。
食材は事前に切ってあるので、煮込むだけ。 ひっつみも入れてボリュームも満点です。
お酒とおつまみもたっぷり。重くてもこれはかかせない!と皆で運んだ甲斐がありました。
山のプロフェッショナル達から 色々な話もお聞きすることができ、とても貴重な体験となりました。
もっと話したいところですが、他のお客様もいたので8時に消灯して、2日目に備えます。
2日目は雨が降っていましたが、雨具を着込み 引き続き作業です。
最初は 妙高山の東側と南側 2手に分かれて探しましたが、途中から暴風になったので引き上げ、
不動平避難小屋と8合目山小屋周辺の駆除作業も行いました。
今回初参加させていただきましたが、このような地道な作業のおかげで 岩手山の高山植物が
守られているのだなと知ることができ、改めていつも作業して下さっている方々に感謝です。
皆さんも 山に入る前は毎回靴の汚れを落とし、外来種を持ち込まないようにご協力お願い致します。