安比の山人いちごーです。
今年も半分が過ぎてしましました。
でも7月に入り、地元岩手山をはじめ、日本一の富士山も山開きとなり
本格的な夏山シーズンになりましたね。
私も、今夏はどこに行こうかと、もんもんとした贅沢な悩みを抱えております。
さて、そんな夏山なのですが、過去には苦い経験もしています。
今日はそんなお話をちょっとしてみたいと思っています。
●苦い経験
今から3年前でしょうか?無謀にも岩手山登山を企てました。
その当時は山に関する知識はほとんどなく、山に登った経験も
八幡平ぐらいだったでしょうか?
時期的には9月に登ったのですが、その日は快晴のとても良いお天気でした。
朝6時半に網張温泉のリフトを利用して登山開始です。
このときはリフトが使えるという理由だけで網張温泉~鬼が城コースで山頂を
目指しました。
途中、姥倉山と黒倉山の鞍部まではほぼ予定通りのコースタイム。
このまま順調に進むはずだったのですが、鬼が城コースに入ったとたん
そこは岩稜むき出しの尾根上コース。
お天道様がサンサンと降り注いでくれます。
また、コースも思った以上にアップダウンがあり、ペースダウン。
通常山頂まで4時間半ほどのコースタイムなのですが、お昼過ぎても
まだ鬼が城の尾根上を歩いていました。
何とか9合目の不動平避難小屋についたのが13:00過ぎ・・・。
通常の倍近い時間をかけてようやく到着したのでした。
このときは5名で行ったのですが、この時点で私を含む3名がバテバテ。
元気な2名は先に小屋に到着し昼食も済ませていました。
この元気な2名は山頂まで行って、8合目の小屋で合流することにして別行動に
なります。残った3名は食欲もあまり無かったのですが、何か腹に入れなければと
おにぎりを押し込んだ記憶があります。
9合目の小屋に残った3名のうち、1人が体の不調を訴えます。
手足に震えがあるというものでした。
私は長時間歩いたことによる筋肉痛ではないかと思い、水分と糖分を摂って
しばらく横になってもらいました。
昼食時間含めて1時間ほど休憩し、山頂は諦めて8合目の小屋に移動。
別行動組みとも合流し何とか無事に下山することができました。
まあ、何とか事なきを得たのですが、9合目での手足の振るえ、筋肉痛ではなく
塩分濃度の低下が原因だったのではないか?と後で知ることになります。
カンカン照りの下、長時間激しい運動をしてた訳だったのですが、その当時、
山で塩分補給なんて思いもしませんでした。
水分と糖分の補給の必要性はよく目にしたのですが、塩分のことを謳ってる
本やネットは当時見た記憶がありませんでした。
こういう苦い経験をしたことによって「塩分補給」の大事さを学ぶことができた訳です。
夏山を楽しまれる皆さん、水分・糖分も大事ですが、『塩分』のことも忘れずに!
楽しい夏山山行にしましょう!